人気ブログランキング |

いきいき元気! 感謝!

<   2012年 10月 ( 9 )   > この月の画像一覧

麗しの島 台湾旅行記 199 「阿国切仔麺」

【阿国切仔麺】
住所:台北市民生西路81号
電話:02-25578705
いつも迪化街に行った時は、ここで食事をとることにしている。


油豆腐 30元
紅焼き肉 60元

e0021092_18355788.jpg

空心菜 大 60元
e0021092_18374089.jpg

切仔麺 35元
e0021092_18384667.jpg

抄手不辣 60元
e0021092_184543100.jpg

餛飩陽春麺 70元
e0021092_18393437.jpg




下記のインタレストマッチ広告は当ブログとは何の関係もございません。
by sinsendou | 2012-10-30 18:46 | 麗しの島 台湾①~487

中医火神派医案新選  その34

中医火神派医案新選
その34


9.痹痛――附子・桂枝等
  康小君:体質虚寒で陽気が筋骨を温養できない。左側周辺に跳痺痛は骨結核の初期で、脈息虚緩は、当に温養を与える:
  烏附塊9g、川桂枝4.5g、巴戟天15g、淫羊藿9g、桑寄生12g、生黄耆9g、土炒当帰6g、川独活3g。
二診:骨結核の初期は温養と安静が重要で、さらに前法を守り治療する:
  烏附塊9g、川桂枝4.5g、巴戟天4.5g、淫羊藿9g、炒杜仲9g、生黄耆12g、土炒当帰3g、生竜骨24g、独活3g、焦続断9g。
三診:連続して温養を進めると、脈息は沈緩となり寝食も安定したが、小便の前に瀉が現れ虚寒を挟んでいるので、なお前法を以って加減する:
  烏附塊9g、川桂枝4.5g、巴戟天15g、淫羊藿9g、生黄耆12g、土炒当帰6g、川牛膝4.5g、生薏以仁18g、川独活3g、生竜歯24g。
四診:連続して温養を進めると脈は緩和に転じ、左腿の動作は改善し正気も漸く充実したので、なお前法を守り主となした。

  評注:この老師の用薬はいつも決まった方法があり、半数の案例で調べても似た成方はなく、本例の左側周辺の跳痺痛は、附塊・桂枝の温用去寒を以って“温”と為し、巴戟天・淫羊藿・桑寄生の添精補腎と、黄耆・当帰の気血補益とを合わせて“養”と為し、これに少しの独活の散邪で佐とする、大体の意はこの様なことだろう。

10.会陰脹痛――金鈴子・川烏等
  謝先生:淋病の後、尿道圧力が弱り、腎虚の失化で会陰脹痛した、脈息細緊、当に温化を与えて治と為す:
  金鈴子9g、制川烏12g、淫羊藿12g、胡芦巴12g、黒大豆30g、藿梗9g、川桂枝6g、炒橘核15g、煨乾姜9g。
二診:前方を服用後脹痛は減り、脈息は緩に転じたので、再び前方を加減して与える:
  金鈴子9g、制川烏15g、淫羊藿12g、炒車前子9g、川桂枝9g、炒橘核6g、塩水炒小茴香9g、煨乾姜6g、黒大豆30g、藿香9g。

  評注:本案の会陰脹痛は、川烏・桂枝・煨乾姜を以って去寒止痛し、淫羊藿・胡芦巴で補腎壮陽、藿梗で理気開郁、金鈴子・橘核で行気止痛と引経の意味を兼ね、黒大豆は川烏の薬性を緩解し、成方はないといえども反ってきっちりと合うなり。

11.湿温――麻黄・附子・大腹皮等
  沈君:湿温が既に10日に及び、肌熱はまだ平でなく苔膩、咳嗽気逆し、脈息浮弦、当に温中達表を与える:
  活磁石30g、川羌活6g、蜜炙麻黄3g、厚附子15g、炒茅朮12g、白芥子9g、川桂枝6g、仙半夏12g、大腹皮12g、陳皮4.5g、生姜9g。
二診:肌熱はやや平となり脈息もほぼ緩だが、咳嗽気逆があるので再び潜陽和表を与える:
  活磁石45g、川羌活6g、白芥子9g、厚附子18g、炒茅朮15g、大腹皮12g、陳皮6g、川桂枝6g、姜半夏15g、制川朴4.5g、生姜9g。
三診:肌熱は平となったが営衛を自ら和すことができず、脈息虚緩なので、再び前方を加減して与える:
  厚附子24g、姜半夏15g、朱茯神15g、活磁石30g、川桂枝6g、酸棗仁18g、陳皮6g、炒白朮15g、白芥子9g、陳枳殻6g、生姜9g。

  評注:本例は湿温はすでに10日に及び、肌熱は平でなく、苔膩、すなわち内に湿濁があるところへ外感を客邪し、湿温の証を醸成した。初診後直ぐに麻・桂・羌活の辛散を以って去邪し、附子・磁石を以って扶陽潜鎮し、半夏・茅朮・白芥子・大腹皮・陳皮の燥湿化痰と調中理気し、合わせて“温中達表”と称する。
                                       続く



下記のインタレストマッチ広告は当ブログとは何の関係もございません。
by sinsendou | 2012-10-27 00:24 | 中医火神派医案新選①~

麗しの島 台湾旅行記 198 【漢補世家】が借店舗営業中

【漢補世家】が借店舗営業中
以前の店舗は現在新店舗建設中なので、以前の店舗の斜め向かいに仮店舗で営業中です。

民生西路と迪化街の交差点から、迪化街を南に左側4~5軒目です。

住所:台北市大同区迪化街一段141号
電話:(02)2553-5009
HP:www.hanpoo.com.tw

新店舗は以前のビルを壊して新しく建築し直すため、かなりの期間がかかります。
そのため、仮店舗とはいっても少し間口が狭いだけで本格的な店舗となっています。

e0021092_12431190.jpg
e0021092_12433892.jpg
e0021092_12435046.jpg
e0021092_12442890.jpg

by sinsendou | 2012-10-24 12:44 | 麗しの島 台湾①~487

中医火神派医案新選  その33

中医火神派医案新選
その33


4.泄瀉――温脾湯加減
  鄒先生:下虚中寒のところ、腹が寒によって侵され痛下不爽となり、いまにも塞がってしまいそうで、脈は細濡である、当に温通を与える:
  制川烏15g、淡乾姜9g、生大黄6g、川羌活6g、蒼朮15g、大腹皮12g、川桂枝6g、広木香5g。
二診:痛下は治り、脈息は細遅、再び前法を加減して与える:
  制川烏15g、川桂枝6g、大腹皮3g、漂蒼朮15g、生殻芽15g、陳艾絨5g、酒大黄3g、淡乾姜9g、広木香5g、仙半夏12g。

  評注:この老師の腹痛治療には善く附子の変わりに制川烏を用い、化湿和中には善く郁金、半夏、大腹皮、蒼朮、白朮、木香等を用いている、これも祝氏のやり方である。

5.温脾湯加減
  王太太:寒邪が外感し腹痛下痢、不爽、脈息濡細、温導法を与える:
  制川烏15g、淡乾姜9g、酒大黄5g、陳薤白9g、漂蒼朮15g、広木香5g、帯皮檳榔9g、川羌活5g、川桂枝9g、姜半夏15g。
二診:表は解け滞下も僅かに治ったが脈はまだ濡細なので、再び温中行滞を与える:
  制川烏15g、淡乾姜12g、桔梗9g、漂蒼朮15g、酒大黄3g、姜半夏15g、広木香5g、川桂枝6g、陳薤白9g、制川朴5g。
三診:滞下は治ったが中満が泛悪し、月経も止まらず脈息虚細となったので、再び温調脾腎を与える:
  制川烏15g、漂蒼朮15g、朱茯神12g、活磁石45g、巴戟天18g、淡乾姜12g、大腹皮12g、生殻芽15g、姜半夏24g、広木香12g。

6.痢疾――温脾湯加減
  陳君:湿が中に滞ったところに涼風が外襲し、腹痛帯下、舌黄膩、脈結、温通を以って治す:
  川羌活4.5g、制川烏12g、酒大黄4.5g、炮姜炭9g、広木香4.5g、薤白9g、蒼朮6g、大腹皮9g。
二診:帯下は治ったが、中気は虚寒で腹痛し、苔白、脈細遅、再び温中理脾を与える:
  黄厚附子15g、淡乾姜9g、砂仁9g、炒白朮15g、呉茱茰9g、広木香4.5g、桂枝6g、姜半夏15g、大腹皮12g、陳薤白9g、帯皮苓9g。

7.水腫――真武湯加味
  譚小姐:中寒で脾が弱く、三焦が運化できず胃が痞え、顔面浮腫、小便短、脈細遅、当に温中:
  黄厚附子12g、淡乾姜9g、炒白朮15g、帯皮苓15g、淫羊藿15g、肉桂2.4g、西砂殻6g、帯皮砂仁9g、黄郁金6g、藿香9g。
二診:小便は増え胸の痞えは少し楽になったが、脾の運化がまだ回復してないので、前法を加減して与える:
  黄厚附子片15g、淡乾姜3g、炒白朮15g、帯皮苓15g、生白芍12g、肉桂3g、生牡蠣30g、大腹皮12g、姜半夏12g、藿梗6g、西砂殻6g。
三診:小便量は更に増え水腫は減って食欲は増したが、脈はまだ細遅なので再び扶陽理脾を与える:
  黄厚附子片15g、淡乾姜6g、生白朮15g、帯皮苓9g、淫羊藿12g、帯皮砂仁18g、生殻芽15g、藿梗6g、上安桂3g、大腹皮12g、川椒目9g。

8.傷寒自汗気促――真武湯加減
  王君:傷寒に罹り既に十日、自汗気促や鼻扇し、脈息虚緩、舌潤無苔。心腎水が虚となって真陽も漏れ出過ぎている、摂胃潜陽を主として与える:
  烏附子塊15g、朱茯神15g、炮姜9g、炒白朮12g、鶏子黄1枚、仙半夏12g、生竜歯30g、生牡蠣30g、黒錫丹15g。
二診:自汗と気促はほぼ治り、真陽は既に潜蔵の勢いがあるが、まだ脈息は虚数で気衰しているので、やはり摂陽益腎を主となす:
  烏附塊15g、朱茯神15g、仙半夏15g、生竜歯30g、補骨脂15g、生牡蠣30g、覆盆子9g、黒錫丹15g、巴戟天18g、炮姜6g。
三診:連続して益陽補腎を進めると脈象は緩そして斂となり、吸気もまた深くなって腎の摂納が漸く回復したので、再び前意を加減して与えた。

  評注:傷寒自汗し気促鼻扇するは、“真陽泄越”と判断され用いる薬は真武湯の意をもち、さらに竜牡の鎮潜、補骨脂・覆盆子の温腎摂納、半夏の降逆、鶏子黄の滋陰などを加えると、大体この様な用薬となる。                                           続く





下記のインタレストマッチ広告は当ブログとは何の関係もございません。
by sinsendou | 2012-10-21 00:12 | 中医火神派医案新選①~

麗しの島 台湾旅行記 197 【新元有元公司】 その3

【新元有元公司】 その3
e0021092_175932.jpg
e0021092_1752955.jpg
e0021092_1755312.jpg
e0021092_176456.jpg
e0021092_1762479.jpg
e0021092_1765048.jpg

by sinsendou | 2012-10-18 17:06 | 麗しの島 台湾①~487

中医火神派医案新選  その32

中医火神派医案新選
その32


四、祝味菊医案

  祝味菊(1884-1951)、浙江省紹興の人で晩年は自らを“傲霜軒主”と名のった。上海の名医で陽気を重視し、附子を自由に使いこなし人呼んで“祝附子”と誉められ、火神派の中でも独自の一派を立ち上げた著名な医家である。
  先祖代々医を業とし、若いうちから父に随い四川に行って中医典籍を見て回り、また宿儒劉雨笙等から学習し、才智の優れた昔の人をよく疑問を発したが、二人の老師はその疑問に答えることができなかったので自ら辞めてしまった。後に軍医学校に入り西医を学び、勉強して二年後日本に赴き西医を考察して、翌年に帰国した。1926年四川の動乱を避け上海に赴きひっそりと一年考察し、上海の医家が傷寒方面で清涼に偏重しているのに深く感じるところがあった。遂に世間の風に逆らって開業し、附子・麻黄等の温熱薬を提唱して用い効果をあげ、その名が上海中で大きく取り沙汰され、遂には陽気を重視し附子を重用することが特色の医学流派を形成し、上海ではその影響が顕著な“祝氏医派”となった。1937年、馮伯賢が《上海名医医案選粋》を主編する時、その代表される医案21則に収められ、将に祝氏は上海の名医の一人となった。
  祝氏の主要著作には《傷寒新義》・《金匱新義》・《傷寒質難》等がある。その中で代表作は《傷寒質難》で、陳蘇生と係わり祝家が学問の探討で難しい弁証を繰り返して、当日の問答を記録して3年工夫し積み重ね、《内経》を真似て問答形式に整理して出来上がったもので、これらの書集中には祝氏の学術思想が体現されている。《中医火神派医案全解》中には、かつて選んだ祝氏医案38例のうち、本書には祝氏医案11例が再び選んであり、主要は《上海名医医案選粋》に出ている。

1.咳嗽――小青竜湯加附子
  范小軍:中気が虚寒し、衛気は不達、表邪が留恋し、肌熱は起伏、咳嗽して苔白、小便渋長、脈虚数、当に温中達表を与える:
  黄厚附子15g、活磁石45g、生竜歯30g、酸棗仁18g、炙細辛1.2g、桂枝4.5g、水炙麻黄6g、淡乾姜4.5g、仙半夏12g、陳皮6g、生白朮12g。
二診:表気は比較的和やかで咳嗽もほぼ爽快、脈はなお虚数、再び前法を加減して与える:
  黄厚附子15g、活磁石45g、生竜歯30g、酸棗仁15g、茯神12g、桂枝6g、蜜炙麻黄3g、白杏仁9g、生白朮6g、炙細辛1.5g、淡乾姜4.5g、枳殻4.5g。
三診:咳嗽は減ったが表はまだ和やかとはいかず、営気も不足し脈息虚数なので、再び温中達表を与える。前後とも九診し、基本は上の方を以って主となし、出入りする薬物がなおある:
  柴胡4.5g、白芥子6g、炒茅朮12g、生白芍9g、五味子2.4g、炙百部6g、生谷芽12g、炙蘇子6g等。

  評注:前後に用いた薬を細かく推測すると、顕かに小青龍湯の意を含んでいる。附子を用いる時、祝氏は“附子対薬”を創り、たとえば竜歯・磁石・酸棗仁・茯神などを附子と組み合わせ選び用いた。これの意義は、老師が用いる附子に多くは甘草が配伍されていないからである。

2.胃痞――真武湯加減
  譚小姐:中寒で脾弱、三焦失化、胃は痞え、顔面浮腫、小便短、脈細遅、当に温中。処方:黄厚附子12g、淫羊藿15g、西砂殻6g、上安桂2.4g、炒白朮15g、帯皮砂仁9g、黄郁金6g、帯皮苓15g、淡乾姜6g、藿梗9g。
二診:温中し脾を理気すると、小便は増えたが、胸が痞え少ししか納められず脾運はまだ回復せず、なお前法を以って加減する:
  黄厚附子5g、生牡蠣30g、生白芍12g、姜半夏12g、帯皮苓15g、上安桂3g、藿梗6g、淡乾姜3g、西砂殻6g、炒白朮15g。
三診:小便は多少増え、水腫は減り食欲は増したが、脈はなお細遅。再び扶陽理脾を与える:
  黄厚附子15g、淫羊藿12g、淡乾姜6g、生白朮15g、帯皮苓9g、泰皮砂仁18g、生殻芽15g、藿梗6g、上安桂3g、大腹皮12g、川椒目6g。

  評注:この案診は“胃痞”であり、かつ面浮腫と小便短を兼ねて現れ、温中利水を以って施し、真武湯を以って主と為した。胃痞の治療ポイントは理気和中を以って施すことで、砂仁、郁金、大腹皮、姜半夏、藿梗、白朮を以ってその中に加減した、これは老師のいつものやり方である。

3.帯下――附子理中湯加味
  盛小姐:陽虚で中寒となり、脾湿下陥して帯下となる、脈は濡細、温中理脾を与える:
  黄厚附子9g、炮姜炭6g、大腹皮9g、帯皮例15g、蒼朮6g、生白朮9g、大黄炭12g、胡芦巴6g、白鶏冠炭9g、桑寄生12g。
二診:帯下は治ったが、腹瀉と脈が細遅なので、再び温中理脾を与える:
  黄厚附子12g、補骨脂12g、大黄炭6g、生白朮15g、炮姜6g、生殻芽12g、川桂枝5g、西砂仁6g、帯皮苓15g、益智仁9g。

  評注:温中理脾といえども、用方には附子理中湯の意味があり、ただ人参を加えなかったのはその恋陰を嫌い、湿盛の帯下の証に与えるのは宜しくないと考えたのだろう、読案とはまさに字のないところに学問を見出すことなり。




下記のインタレストマッチ広告は当ブログとは何の関係もございません。
by sinsendou | 2012-10-15 00:09 | 中医火神派医案新選①~

麗しの島 台湾旅行記 196 【新元有元公司】 その2

【新元有元公司】 その2

e0021092_17184034.jpg
e0021092_17194269.jpg
e0021092_17193827.jpg
e0021092_17202183.jpg

by sinsendou | 2012-10-12 17:20 | 麗しの島 台湾①~487

中医火神派医案新選  その31

中医火神派医案新選
その31


12.小児咳嗽――小半夏加茯苓湯加甘草・紫苑/ 附子理中湯去参加茯苓/ 六君子湯加砂・蔲
  陳女、1歳。毎日咳嗽が止まらず、一度咳込むと連続して二十回続き、時には一緒に涙や鼻水が出て、咳痰の吐出が容易でなく、検査では百日咳と診断され西・中薬を服したが無効で、さらに増量しても無駄でここ半年ほど安らぐ日がなかった。顔色は青暗く唇は白い、舌質は淡紅、苔白膩。これは初めに水湿に因って傷つけられ続いて痰涎と化し、痰飲が積聚して百日咳を引き起こした。治法は当に痰飲を除去して降逆止咳で、小半夏加茯苓湯加味で之を治す:
  半夏9g、生姜9g、茯苓9g、甘草6g、紫苑3g。連続して2剤服用後、咳嗽は軽減したところもあるが、患者は水湿が痰飲に化すことでの患いであり、陽虚になっていて温陽逐水化痰が必須で、附子理中湯去参加茯苓が之を治す:
  制附子18g、白朮12g、乾姜15g、炙甘草15g、茯苓15g。また2剤飲み尽すと咳嗽は直ぐに止まり全て癒えた。ただ顔色が蒼白で口唇及び舌質が淡紅、苔白潤、食欲不振なので、六君子湯加砂・蔲を用いて脾胃を健やかにそして痰飲を除去し、治療効果を強固にした:
  党参15g、茯苓9g、白朮12g、炙甘草15g、半夏9g、陳皮6g、砂仁6g、白豆蔲6g。2剤服用し健康を回復した。

13.小児咳喘――小半夏加茯苓湯/ 新訂麻黄附子細辛湯/ 苓桂朮甘湯加半夏・生姜
  葛某、女、6カ月。患者は生後半月で咳嗽と喘息になり、検査の結果は百日咳と診断されまだ治っていない。顔色は晄白で額の上には青紋がはっきりと現れ、口唇は青白く時には清水を嘔吐し、一度咳込むと連続して二十回続くが痰は出ない、時には喉中に痰があるのを感じ直ぐに呑み下し、大小便は稀で泣く時の声は小さく弱々しい。舌質淡紅、苔白膩。その母は妊娠中に、生物や冷たい物・瓜や果物・氷菓子を好んで食べた。この様な関係で胎児が母体内で受損し、生まれた後陽虚の象が現れた。嬰児は母乳を吸うが母親の身体が不健康なら母乳は濃くない。嬰児は陽虚に因って水湿が傷つけられ咳嗽となったから、治法は当に温陽逐水を以って利咳とし、小半夏加茯苓湯で之を治す:
  茯苓6g、半夏6g、生姜12g、甘草12g。飲み尽した後、咳嗽は微かに軽減した。その母に病があるので、その母も一緒に治療せねばならず、娘丈夫なら子は肥るとの言い伝えがあり、また乳汁から薬が通ってゆくことができる。その母は22歳で現在の症状は身体痛、心疲、倦怠感覚、嗜睡、全身が寒さに耐えられないなど。舌苔は微黄、脈浮緊で細。これは陽虚で三陰に寒が中ったので、治法は当に温経散寒、新訂麻黄附子細辛湯が之を治す、嬰児もまたこの薬を同服させる:
  麻黄9g、制附子31g、細辛3g、桂枝15g、生姜31g、甘草31g。連続して2剤服用後、嬰児の喘咳は軽減したが、なお水湿は重い。その母は服薬後、全身の疼痛は治ったと告げたが、なおぼんやりして食欲も不振、これは陽虚の象である。処方を分けて薬を用いることとし、嬰児には苓桂朮甘湯加半夏・生姜を用い、去湿降逆して咳を止める:
  茯苓6g、桂枝6g、白朮6g、甘草12g、半夏6g、生姜15g。
その母には附子理中湯を用いて扶陽する:
  制附子31g、党参31g、白朮24g、乾姜31g、炙甘草31g。
嬰児は服薬後に咳喘大幅に減じた、ただ陽虚が甚だしいので扶陽固本で止咳せねばなかない。その母は服薬後、漸く気分が良くなって食欲も出てきたが、疲労倦怠と嗜睡があり少し歩いても息切れを覚え、まだ陽虚の現象がある。故に母子ともに扶陽せねばならず、通脈四逆湯を同服させる:
  乾姜62g、炙甘草31g、制附子31g、葱白引。2剤服薬すると諸症はみな軽減し、嬰児の咳嗽は僅かになり母親の精神も好転した。なお四逆か茯苓湯を用い扶陽利水を以って平咳する:
  制附子31g、乾姜31g、炙甘草31g、茯苓24g。母子共に2剤服用し諸症は悉く癒えた。原因は母子の身体が虚弱であるので、六君子湯加桂枝を用いてその虚を補い治療効果を強固にした:
  党参31g、茯苓24g、白朮24g、炙甘草31g、半夏18g、陳皮15g、肉桂9g。

  評注:この案の母子同治は、同時服薬によって新しい意義があり、所謂娘が衰えて子が弱りかつ嬰児が母乳を吸い、故にその母の治療も兼ねねばならず、かつ乳汁を通して嬰児に薬が渡るという、実に一挙両得であった。



下記のインタレストマッチ広告は当ブログとは何の関係もございません。
by sinsendou | 2012-10-09 00:01 | 中医火神派医案新選①~

中医火神派医案新選  その30

中医火神派医案新選
その30


10.咳嗽――小青龍湯/ 新訂四逆加麻黄湯/ 新訂麻黄附子細辛湯/ 附子理中湯去参加公丁香
  鐘某、男、63歳、農民。咳嗽で痰多く喘いで横臥できず、心労と動悸、微熱で口渇なく、全身重痛、早朝の咳で吐く清痰は更に多い。舌苔は薄白、脈浮で微弦。これは内に水飲を挟み外から寒邪の侵入を受けたことで、小青龍湯が之を治す:
  麻黄9g、桂枝18g、白芍12g、甘草18g、乾姜31g、五味子6g、細辛3g、半夏18g。2剤服薬後清痰は減少し喘咳も軽くなった。ただなお寒冷では顔色が青暗く、脈は沈遅に転じた、これは陽虚に寒邪が裏に侵入したためで、新訂四逆加麻黄湯を以って隔上の飲を温め、肺気を利かし咳喘を止める:
  制附子62g、乾姜31g、炙甘草31g、麻黄9g。2剤飲み尽すと病状に平穏が現れ、これはまだ病が重く薬が軽いためで、原方を増量して之を治す:
  制附子124g、乾姜62g、炙甘草62g、麻黄15g。1剤服用後気分は良くなり、心労と動悸及び咳喘はみな軽減した、ただ早朝の清稀痰沫は多く微悪風寒し、脈はまだ沈遅で、これは内外の寒がまだ取り尽くされていないためで、新訂麻黄附子細辛湯が之を治す:
  麻黄9g、制附子62g、細辛3g、桂枝15g、乾姜31g、甘草31g。また1剤飲み尽すと諸症は悉く減り、ただ食欲不振があるので治法は当に温建中宮で、附子理中湯去参加公丁香を以って処し、脾胃を健やかにするを以って元気を回復させる:
  制附子31g、白朮31g、炮姜31g、炙甘草31g、公丁香15g。連続して2剤飲み尽すと元気回復し咳も止んだ。

  評注:老年の慢性気管支炎に罹った病人は、咳嗽や急性発作を繰り返し、これは臨床ではよく見られる症情である。この案の治療は常套法の典型である:先ず小青龍湯(或は麻気湯)を与えて標血の解表を主と為し、次に新訂四逆加麻黄湯の温陽を以って本を治す、再び新訂麻黄附子細辛湯の温陽を以って解表を兼顧し、終には附子理中湯の扶正固本を以って善後調理する、明らかな考え方であり順序もはっきりしている。この老師が治したこの類の病証は、その殆どがこの種の常套法に関連している。

11.咳嗽――小半夏加茯苓湯/ 苓桂朮甘湯加半夏・生姜/ 四君子湯加砂仁・白豆蔲
  王某、男、45歳、工員。生ものや冷たい物を好んで食べまたよくお茶を飲み、その結果胸膈に水湿阻滞を生じ、それが上逆して咳となった。顔色は蒼黄で微かに浮腫み、疲れ果て元気なく、咳嗽時には涎痰を飛ばし清水を嘔吐し、頭重や目弦して口中は津液で満たされていた。舌苔白膩、脈弦細で濡。治法は当に利湿降逆・止嘔平咳で、小半夏加茯苓湯加味が之を治す:
  半夏15g、生姜31g、茯苓15g、乾姜15g。服薬後に小便は増量し咳嗽は軽減、二度と清水を嘔吐することはなくなったがまだ涎痰が多いので、上方に潤肺化痰止咳を加味する:
  半夏15g、生姜31g、茯苓15g、乾姜15g、紫苑6g、旋覆花6g。薬剤を飲み尽した後諸症は大きく減じた。ただ心下に逆満を覚えて息が詰まり咳き込む、当に温陽利水と降逆止咳で、苓桂朮甘湯加味が之を治す:
  茯苓15g、桂枝15g、白朮18g、甘草15g、半夏15g、生姜31g。1剤服薬したら咳嗽は直ぐに癒えた。ただ食欲がないので四君子湯加砂・蔲を以って之を治す:
  党参15g、茯苓15g、白朮24g、炙甘草18g、砂仁9g、白豆蔲9g。飲み尽すと飲食は日毎に増えて全て癒えた。

  注釈:新訂小半夏加茯苓湯はすなわち唐氏が定めた方で、効用は水湿の患いを治し、咳に嘔吐を兼ねる者に対してその効果は極めてよろしい。その方剤は:半夏・生姜・茯苓・旋覆花・紫苑。
  方解:水気の上逆はすなわち嘔、膈間の水停はすなわち痞、頭部に上がればすなわち眩、心胸を凌駕すればすなわち悸。半夏・生姜は水気を巡らせ気逆を散じ、嘔吐を止めることができ、生姜は散寒をも兼ねる;茯苓は淡滲利竅、去湿瀉熱そして膀胱へ下通させる。《金匱要略》では嘔吐、心下痞、膈間有水、眩悸の者を治すのに用いた;新訂には旋覆花・紫苑の二味を加えた。前者は下気行水と血脈を温通し、肺大腸経に入って消痰する;後者は辛温潤肺と苦温下気で消痰止渇し、咳逆上気を治す。之を合わせて水湿の患いを治し、咳に嘔吐を兼ねる者に極めて良い効果がある。ただ旋覆花・紫苑は多く用いることは良くない、多く用いれば正気を傷つけるので、体質が虚の人には更に慎重に用いること。
                                        続く



下記のインタレストマッチ広告は当ブログとは何の関係もございません。
by sinsendou | 2012-10-03 00:15 | 中医火神派医案新選①~



「抗老化」いつまでも若くありたい。それを実現する漢方薬が「鹿茸大補湯」です。   毎週日曜日を定休日とさせていただきます。
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31
神仙堂薬局 リンク集
カテゴリ
全体
今注目の話題
漢方
お客様のお喜びの声
季節の養生
病気にならない秘訣①~
店頭にて
がん①~
免疫①~
免疫パワーを高める養生法①~⑦
花粉症対策①~⑥
目のかゆみ①~⑤
鼻水・鼻汁①~⑦
中医学のかぜ治療法①~③
風邪①~⑲
のどの痛み①~⑦
なかなか治らない咳の漢方①~⑮
気管支喘息①~21
たかがニキビされどニキビ①~⑤
アトピー・皮膚病①~⑱
蕁麻疹①~⑯
皮膚掻痒症①~⑥
掌蹠膿疱症①~⑦
こころの病①~⑮
高血圧①~⑨
慢性疲労①~⑲
不眠症①~⑪
めまい①~⑫
耳鳴り①~⑳
頭痛①~⑫
肩こり①~⑤
胸の痛みと心臓病①~⑮
胃腸病 ①~⑰
食欲不振①~⑬
胃の痛み①~⑱
胃のつかえ①~⑬
腹痛①~⑬
便秘①~⑧
身近な病気 下痢①~⑨
腰痛①~25
ひざの痛み①~⑪
痛風①~③
肥満①~④
腎の働きと病気①~⑱
こじらせると厄介な膀胱炎①~⑩
頻尿①~⑩
排尿困難①~⑦
相談しにくい夜尿症①~⑥
冷え性①~⑨
不妊①~⑧
子宝の知恵 ①~⑯
月経痛①~⑦
月経不順①~⑲
更年期障害①~⑮
からだと健康①~
中医火神派①~50
中医火神派医案新選①~
麗しの島 台湾①~487
北海道の旅①~40
京都の旅①~74
神戸の旅①~⑯
西九州浪漫紀行①~⑳
沖縄の旅①~40
ハワイ旅行①~45
大塚国際美術館
ぶらり横浜 ①~
鎌倉散歩①~⑬
青背魚精
深海鮫スクアレン
深海鮫スクアレンプラスDHA&EPA
養脳精
スーパーナットーゲン
プラゲンΣ 胎盤素
スーパー酵素113
おすすめの本①~
我が家の人気者①~
その他
以前の記事
フォロー中のブログ
検索
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧