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いきいき元気! 感謝!

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麗しの島 台湾旅行記その150 礁渓の街 その9

『礁渓湯囲溝公園』 その4

まったりとしたひと時を過ごすことができました。

何も考えずに、リフレッシュすることも大切なことだと思っています。

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『弾丸ツアー』ではありませんが、時間に限りがあります。

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僅か2時間ほどの『礁渓の街』でした、13時35分発の台北行きの葛馬蘭バスに乗って帰ります。
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『葛馬蘭バス』の待合所の風景
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by sinsendou | 2010-11-30 12:13 | 麗しの島 台湾①~487

『クスリは飲んではいけない!?』

『クスリは飲んではいけない!?』

船瀬俊介著 徳間書店 1680円(税込)

安保徹 新潟大学大学院医学部教授 推薦
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● 「薬」で病気は治せない!
● 医療は九割の慢性病に無力
● 飲むほど悪化する「胃腸薬」
● 「風邪薬」は飲むな!
● インフルエンザの落とし穴
● 「痛み止め」は悪魔の薬
● 「ステロイド」は薬漬け地獄
● 頭痛の原因は「頭痛薬」
● 「睡眠薬」を飲んで中毒、犯罪へ
● 「抗うつ剤」で自殺とは!!
● ガン検診、「抗ガン剤」で殺される
● メタボにだまされ薬漬け
● 「アトピー薬」で悪化する
● 「便秘薬」で慢性便秘に!
● "薬漬け”から自然療法へ

by sinsendou | 2010-11-26 12:45 | おすすめの本①~

中医火神派 李可老中医医案翻訳 その3

李可老中医 危急重症難病治療経験集   その3

2.肺心病による心臓衰弱と危機的脳症の合併症と急性腎機能衰弱

   霊石薬剤会社 王桂梅の母、62歳。1979年2月4日、県医院の診断は“肺心病での心蔵衰弱と危機的脳症の併発ならびに急性腎機能衰弱”で病は危機的で死を覚悟で退院した。診察すると患者は深い混迷状態で、鋸を引くような痰の音、頚脈は甚だしく動き、腹は太鼓の様に腫れ、臍は出っ張り胸は平ら、下肢は泥の様に爛れ浮腫んでいる。唇・舌・指の甲は青紫色で舌苔は厚膩、六脈は散乱している。下肢の三部の脈を探れば沈実で有力で、聞けば痰の喘息を患って31年、この次にもし風邪をひいたら喘息発作の引き金となる。入院7日、終始無汗ですでに2日無尿である。診ればその唇と指は青紫色で心臓衰弱は今にも露と消えそうなほど。寒飲が中に久伏しているところにまた外寒を感じ、陰寒が内外に充満し神明を蔽阻した。破格救心湯通常量と小青竜湯を合方し、裏寒を温め表閉を開き、滌痰醒神で治となす:
   附子30g、麻黄・桂枝・赤芍・乾姜・細辛・五味子・菖蒲・欝金・葶歴子(包)・炙甘草各10g、生半夏・茯苓各30g、麝香0.3g(冲)、竹瀝60g(混入)、生姜汁小盃1杯(混入)。
鮮生姜10大片、大棗10枚を一剤とする。
   2月5日二回目診察:服用後発汗し一回の大便に従い蘇生した。小便は非常に多く一昼夜で約3L以上。腹部及び下肢の腫脹はすでに7~8割消え、足の甲にはしわが現れ臍の出っ張りもなくなった。原方をさらに一剤服用させる。数日後街角で会った時には全快していた。
   考察:破格救心湯は回陽固脱・起死回生の処方である。臨床応用は機会があれば躊躇せずに直ぐに投薬する。本病例の“四逆”の証が見られなくても、陰水が氾濫して唇や手の甲が青紫など亡陽の兆しが露ほどもあれば、一回投用してみれば盃を元に戻すように救うことができる。もし“諸症すべて具わり危機的症状で覆われている”となっても、また医者が苦労して惨憺たる状態だとしても、患者の生死は測りえないのだ。また本方は重症心臓衰弱水腫および腎機能衰弱無尿を治療するが、一日の間に十中八九思いもかけないことができる。事後研究すると、本方の他に温陽消陰し膀胱気化を蒸動するものは茯苓の利水以外には麻黄一味が役に立つ。肺は水の上源であり水道の通調をつかさどり膀胱に下輸する。いま寒邪が肺を塞ぎ水道を通じなくすると集まった水は浮腫となる。麻黄の発汗解表を用い肺気を開き下げると、その肺気が開いたことにより水道は通り水腫はたちどころに消退する。この後数多くの慢性腎炎水腫及び頑固性心蔵衰弱水腫の病例と遭遇し、その原因を求めて根掘り葉掘り追求したが、どれも外感寒邪の久伏の病歴があり、対症処方内に麻黄一味加え壺の蓋を持ち上げれば閉ざされた肺は開宣し、尿量は速やかに増加して癒える。
    
3.風心病による危機的心臓衰弱

   霊石県土産会社書記吴雲凱、55歳。風湿性心臓病を患って12年、頑固性心臓衰弱5年、心機能Ⅲ級。最近5年のほとんどの時間を病院で過ごしている。1977年6月23日、患者は城関医院に入院治療ひと月余り。病状がひどくなり急性心臓衰弱に心室細動を併発、脈拍212となり、ついに危機通知書が出され家族が中医の診察を要求した。
   9時30分、診察すると患者は意識なく顔色は灰色、頭部からは脂汗が滴り意識混迷、言語不明で息はたえだえ、小便垂れ流し。唇・舌・指は青紫色し、呼気は冷え全身氷の様な冷たさで僅かに胸部に温もりがあるだけ、腹部は鼓張し下肢は泥のようにぶよぶよ、酸素吸入をしてはいるが血圧は測定不能、寸口部の脈は微細。五臓が絶え元陽も今にも絶えそうな危険が迫っていることはその脈からも判断できる。しかし幸いにして下の三部太渓の根脈が微弱と判別でき、これが生き延びるきっかけとなる細い糸となった。早速破格救心湯の大容量を投薬、この中には附子を200g用い、さらに沈香粉3g(沖)、油桂3g(沖)、雲苓・沢瀉各30gを加え、納気帰腎をもって利水消腫する。強火で煎じ、でき上がったそばから服用させる。おおよそ10時に服薬を開始、15分後陽が回復し息の詰まりがとれ、汗は収まり喘ぎも楽になる。11時30分空腹を感じるほどとなり、脈拍も100となって危機を脱した。再び原方から3剤とり、3時間毎に一回昼夜連続して服用させる。午後4時浮腫は消退し脈拍も82となり、杖をついて歩けるようになった。合計約31時間で附子0.75kg、山茱萸肉0.5kg弱を服用、以前から瀕死の状態であったが最後には治癒した。
by sinsendou | 2010-11-19 17:26 | 中医火神派①~50

麗しの島 台湾旅行記その149 礁渓の街 その8

『礁渓湯囲溝公園』 その3

中央に見える平屋の建物が温泉を利用した共同浴場です。
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入浴料 大人一人80元(日本円で220円)。
泡湯の旅記念バスタオル200元(日本円550円)
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『男湯』の出入り口
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こちらは『女湯』の出入り口
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by sinsendou | 2010-11-16 17:54 | 麗しの島 台湾①~487

中医火神派 李可老中医医案翻訳 その2

李可老中医 危急重症難病治療経験集   その2

二 本方の効果と主治

  本方は今にも陽が絶えんばかりのときにその陽を救うものである。どの内科、外科、婦人科、小児科の各科にあっても危急重症、或いは激しい嘔吐や下痢、或いは吐血・下血、婦人不正出血、或いは寒温の外感病に罹り大汗が止まらず、或いは長患いで気血を殆んど消耗し尽した……陰は涸れて陽は亡び、元気は暴脱し、心衰し生命の危機に瀕したとき(すべての心原性、中毒性、失血性による不全および急症が循環衰弱を引き起こす)、症状は冷や汗が滝のごとく流れ、四肢厥冷、顔色は晄白或いは萎黄か灰色、唇・舌・指の甲が青紫、口鼻の息は冷え、肩を上げ喘ぐような息をし、口は開き目は閉じ、二便は失禁、意識混迷、息はたえだえ、脈象は沈微遅弱、一分に50拍以下、或いは細い糸のごとく散乱し、或いは脈が壺から沸きだす潮のように急に速くなり一分間に120~240拍以上、そして古代医籍に載っている心・肝・脾・肺・腎の五蔵の絶症と七怪脈の絶脈など必死の症や、現代医学が救えずに放棄した危篤の病人、おおよそ今にも心拍停止しそうで息絶え絶えの者に本方を急いで投与し、1時間足らずで起死回生、3時間で危険な状況から離脱、一昼夜で安静に転じた。

三 臨床応用

  本方は厳格な中医学弁証論治の法則を厳守し、大胆かつ繊細に病機を守り正確に病勢を判断して用いなければならない。脈と証を合わせて参考にし、もし諸症が少しでも現れたなら直ぐに服用を開始してよい。おおよそ亡陽尽陰の最初の発端である隠れた心衰の典型的な症状が出現したら(たとえば動くと急に喘ぎ胸苦しくなり、常に睡眠中に息が詰まって目が覚め、寒気がして四肢は冷え、時々眠くなり夜間多尿や、無痛性の心筋梗塞による倦怠無力、胸苦しく汗をかく等のごとく)本方の通常量を直ぐに投与する;亡陽尽陰がすでに形成されている様なときには本方を多めに投与する;瀕死の状態のときには本方を大量に投与する。服用方法は急症に急治で昼夜を分かたず時間通りに連続服用させ、病人の生命を救うために有効な血液中に薬剤濃度を保つように、重症患者には24時間で3剤を続けて服用させる。

1.肺心病による心蔵、呼吸衰弱と危機的脳症の合併症

  教育局の老幹部閨祖亮、男、60歳。1995年3月24日早朝4時緊急運ばれてきた。診察すると患者は酸素吸入して、意識は混迷。顔色は死人のような灰色、唇・指・舌は青紫、頭からは油のような汗、ゴロゴロした痰の音、口鼻からの息は冷たい、手は肘まで足は膝までも冷たい、両下肢は泥のように爛れ浮腫み、二便は失禁、血圧は測定不能、息も絶え絶えだった。聞けばこの患者は阻塞性肺気腫を患い、かつて肺心病に罹って10年に達する。今回の発病は一週間、県医院で救えず6日、病は危機的だが今後の準備で退院。昨夜子の刻突然痰が詰まって喘ぎ意識不明となった。県医院内科の診断は“肺心病による心臓・呼吸器衰弱と脳の合併症による危機的状態”すでに病重く瀕死の際にいる。脈をみると豚小屋のようにとり散らかってはしばらくして動く。昔の人は云う、おおよそ病状が重いと寸口の脈は信用できない、そこでその下の三部跗陽・太谿・太衝を按じ、細弱に属すが弁証できる。この症は子の刻に危機に瀕したが、子の刻は陰が極まって陽が生じる時刻といえるので、細い糸ながらも生き延びるきっかけがある。早朝4時になり、十二経営衛の運行が肺経に当り、本経は活発化する。病状は悪化していない、つまり命の綱はまだ絶えていない。そこでいよいよ破格救心湯の大量投与、陽が絶え固脱するにあたって、割痰の三生飲と詰りを開窮し醒脳させ呼吸衰弱を救う麝香を加える:
  附子150g、乾姜、炙甘草各60g、高麗参30g(別に濃縮して服用)、生半夏30g、生南星、菖蒲各10g、浄山茱萸肉120g、生竜骨牡蛎、活磁石粉各30g、麝香0.5g(分沖)、鮮生姜30g、大棗10枚、生姜汁小さな杯に1杯。
  病状が危急なので、上記生薬をお湯1.5Lに加え強火で煎じ、出来上がったそばから昼夜分かたず頻繁に服させる。
  3月25日6時二回目の診察:一晩で上記処方一剤を服用させ終わった。子の刻が過ぎ発汗と喘ぎが収まり、肘と膝から先の氷の冷たさがなくなってきた。顔色が灰色から萎黄で紫色は少し薄くなって、痰鳴は大いに減じた。呼びかけに応じて眼を見張るがまだ意識朦朧。六脈は遅細弱代、脈拍48、一時ほどの散らかりはなく雨漏りの象ほどで、生き返るのに望みある。原方に附子を200g追加し、他の処方は変えずに日夜連続して3剤服用させる。
  3月26日三回目の診察:患者はすでに覚醒していたが、ただ呼吸は微弱で蚊の鳴くような声、四肢には温もりが戻り横になって寝むれて少しは空腹を知る。脈沈遅弱、脈拍58、不整脈は見られない。長年来あった喉の痰鳴がなくなった。患者の妻が云うには、昨夜は大量の排尿により床まで汚してしまったが、それによって下肢の浮腫みがなくなった、これは正に大量の附子による破陰回陽の効果である。真陽が盛んになれば暗陰は自ずから消える。病はすでに危機を脱してはいるが元気は回復してはいない。続けて原方から生半夏・生南星・菖蒲・麝香を除き、附子を150gに減量し、精気を固めるために温養肝腎の四味(枸杞子・菟絲子・塩補骨脂・仙霊脾及び胡桃肉)各30gを加えたもの三剤を与える。毎日一剤を煎じ3回に分服。
  3月30日四回目の診察:諸症はことごとく除かれ食欲も出て、すでに杖をつき散歩もできるほどとなる。五日間で四回の診察の中で附子は1.1kg、山茱萸肉0.75gを用いて危機的重症から九死に一生を得て救うことができた。方中で生半夏は降逆化痰の要薬で、用いるときには温水にて3回よく洗い、さらに等量の鮮生姜を佐として加えれば解毒として、また効果を強くすることができ、かなり妙用である。
by sinsendou | 2010-11-13 10:24 | 中医火神派①~50

麗しの島 台湾旅行記その148 礁渓の街 その7

『礁渓湯囲溝公園』の続き その2

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地元の人たちがお昼休みの長閑なひと時を足湯に浸かりながらゆったりと過ごしている。
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足湯に来る人がいれば、そこには当然商売をする人もいます。
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by sinsendou | 2010-11-09 11:04 | 麗しの島 台湾①~487

中医火神派 李可老中医医案翻訳 その1

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李可老中医 危急重症難病治療経験集

破格救心湯が救治した心衰の実録

私が中医臨床に従事して46年、薬も少ししかない無医村において、自ら創生した破格救心湯を運用し千余例の心衰重症患者の治癒に成功し、かつまた現代医院で末期症状の患者百余例を起死回生させた。中華医学は重症危急症領域において大変多くの積み蓄えられた学問の宝庫であり、強大な生命力と特色と優勢を備えたただ一つのものである。方法は簡単で安全で速効、成功率が高く安価、当然我が国の国情にも適合し普通の人がだれでも受けられるものである。二十一世紀、すでに地球人口全体が老齢化社会に突入した。老人は心脳疾患を患いやすく、また人類生命を脅かす三大病のトップでもある。本方はいろいろな老人の重症患者に効果を発揮し、かつまた健康な生命の保護に有効である。ゆえに古くてせまい習慣を守って手軽な方法ばかりとろうとせずに、本方の組成と思考回路を用いて気軽に運用してもらい、その結果をどうか惜しまずにお教えいただきたい。

一 方剤の組成と由来

1.方剤組成
附子30~100~200g、乾姜60g、炙甘草60g、高麗参10~30g(別煎濃汁対服)、山萸浄肉60~120g、生竜牡粉・活磁石粉各30g、麝香0.5g(分回沖服)。

2.煎服方法  
  病勢が緩やかな患者には2Lの水を加え、とろ火で煎じ1Lを取って2時間に1回ずつ5回に分けて、日夜連続して1~2剤を服用させる。病勢が危急の患者には、お湯を加えて強火で急煎し、出来上がったそばから患者に服用させる(必要に応じて鼻から管を通して投与する)。24時間以内に昼夜分かたず頻繁に1~3剤を投与する。

3.方剤の創制と思考  
  本方は1960年代の初めから40年の臨床実践を重ね少しずつ型が定まってきた。
  本方は《傷寒論》の四逆湯を基にした類方で、四逆湯衍生方参附竜牡救逆湯及び張錫四逆湯は中医学で強心主剤をなすもので、臨床応用は1,700余年、心衰を救治し療効に大変優れている。心衰の病人の病状は複雑錯綜して、陽気の衰微だけでなく陰液も涸れ、ゆえに人参を加え四逆湯加人参として、大補元気・滋陰和陽・益気生津とし、本方をもってよりよい処方とした。ただし生死の境目ほどの重症な心衰の救治として用いる。詳しい研究のうえで外すことのできぬことが二つある。第一は歴代の傷寒方で用いられた薬剤量の軽重で、主薬の附子が僅かに約10g。《傷寒論・四逆湯》の原方では生附子1枚用いているが、よく考察してみると古くから定説となっている漢代の度量衝勘算では附子1枚は20g、生附子の毒性と薬効は修治された附子の2倍以上で、すなわち傷寒論原方で毎回使われる附子に相当する現代の修治附子は40~60g、ということは歴代が用いてきた四逆湯は原方の僅かに1/6~1/10ほどになる。このような少量で瀕死のものを救えるか?それは難しい。

第二は、あえて附子を重用しないのは附子の毒性を恐れすぎるからだ。昔から本草では附子に大毒があることが定説となっている。ただし附子にはとびぬけた強心作用があり、その毒性がまさにその起死回生の薬効のあるところなのです。まさに心衰危篤の病人は五臓六腑表裏三焦の全身の機能が衰退し、日に日に寒さがひどくなり生死存亡の瀬戸際で、陽が回復すれば生き、陽が去れば死ぬ。大辛大熱の薬性を持つ純陽の品の附子を破格重用しなければ、非常に激しい強い力もないし破陰回陽して絶命寸前の命を挽回することはできない。1961年7月筆者が救治した一例をあげる。60歳の危篤老夫人、患者の四肢は氷の様に冷たく、血圧測定不能、脈拍もほとんど触れなかったが、わずかに心口は微温で呼吸と心拍が停止していなかったので、四逆加人参湯に附子150gを破格に重用し強火で煎じ、煎じて出来上がるそばから服用させたら、1時間後には起死回生となった。現代薬理実験研究では、附子を強火で1時間急煎してみると、その毒性は高率で分解している。これらのことで判ったことは、瀕死の心衰病人にとって劇毒の附子は正に救命の仙丹であるといえる。

私がこれまでに使用してきた附子は裕に5トンを超え、治した病人は一万例以上、瀕死の病人には24時間で500g以上の附子を用いたが一人の中毒患者も出ていない。本処方中の炙甘草一味が絶妙な働きを備えている。傷寒四逆湯原方に炙甘草を生附子の倍量となっているのは当時仲景が附子の毒性とその解毒処置を充分に認識していた証であり、甘草が附子の解毒作用があり、蜂蜜で炙ったあとはさらに扶正作用もあることを示している。附子を100g以上に破格重用するときでも、附子の毒性を制御するのに炙甘草が60gあればよい、それ以上は必要ない。このように改善を重ねることで重症病人の治癒率はほぼ100%に達している。しかしその一方危篤病人の救活率は六~七割ほどである。これは人が学識浅薄で視野が狭く整体を見ずに一部しか見ていないからである。ただ“心衰”の一端だけ着目し、危篤病人の全身衰弱全部を見ていない――五臓六腑陰陽気血の散失によって本方の治癒率が三分の1程度にとどまっていた、約10年前は。張錫純氏の《医学衷参西録》を読んだが、彼は我が国近代中西医結合の先駆者である。彼はその本の中で“来復湯”(山萸肉60g、生竜牡粉各30g、生抗芍18g、野台参12g、炙甘草6g)を創生しているが、この処方は四逆湯の不足を補うことができる。その本に:“……寒温の外感諸症で、大病に罹ったあと回復できず(陰陽気血の脱失甚だしく、全身機能衰弱の状態)寒熱往来、虚汗が滝のごとく(大汗は亡陽、将に気血が脱せんばかり)……目は視点が定まらず、危険な状態(脳が停止する危険な兆候);あるいは喘逆(呼吸衰弱、気が上に脱する)あるいは動悸(脈が速く、心房細動、心停止の兆候);あるいは気虚で息が不足(呼吸衰弱)、諸症はただ一端を表しているのですぐに服薬させるが宜し。”と云っている。張氏は:“おおよそ人の元気の脱、どの脱もみな肝である。ゆえに人が虚極まるとその肝風は必ず先に動き、肝風が動くとそれはすなわち元気欲脱の兆候である。”(古人が論じている肝は、どれも高級神経活動と相関し、現代においては脳の危機的現象の前兆で、全身機能衰弱の最後の転帰である)張氏は“山茱萸肉に救脱の効果がありそれは人参、朮、黄耆よりも優れている。山茱萸肉の薬性はただ肝を補うだけでなく、おおよそ人身の陰陽気血が散失した時にこれを収斂させることができる。”ゆえに“山茱萸肉は救脱の第一要薬である。”その意味を汲んで私は破格人参四逆湯の中に山茱萸肉と生竜骨・牡蛎を加えさらに活磁石、麝香を加えて遂に破格救心湯ができた。方中山茱萸肉はたった一味だが“大いに元気を収斂し、滑脱を固渋し、そうした収渋の中でも条暢の性質を兼ね備えている。故に九竅を通利し血脈を流通させ正気を収斂し邪気とどめない。”(この点は極めて重要で、古今の諸家が本草にまだ現していない特殊効能であり、一切の心衰で虚の中に瘀を挟むような現象に適応する冠心病には最も重要といえる。)これを用いると、附子が回復した陽を固守する助けになり、五臓気血の脱失を挽回する。そして竜骨・牡蛎の二薬は固腎摂精で元気を収斂させる要薬である;活磁石は上下を吸納して陰陽を繋ぐ;麝香は救急醒神の要薬ですべての脳の危機症状に対し開中有補、詰まったところを突き破る開窮の効果がある。《中薬大辞典》に“現代薬理実験研究で次のことが実証されている。少量の麝香は中枢神経系統、呼吸、循環系統に対しどれも興奮作用がある。心衰、呼吸衰弱、血圧降下、冠心病心絞痛発作に対してもどれにも確かな治療効果がある。”と載っている。

破格救心湯は仲景先師の四逆湯類方における回陽救逆の効果を増強したものである。附子と山茱萸肉を特別多量に使うことで違うものができた。麝香、竜骨、牡蛎、磁石の増量で、更に本方は扶正固脱、活血化瘀、開窮醒脳、高級神経機能の蘇生などが備わってきて、呼吸循環衰弱の救治や全身衰弱状態の改善など、起死回生の神がかり的な確かな効果となった。
by sinsendou | 2010-11-05 10:58 | 中医火神派①~50

恐ろしい低体温

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by sinsendou | 2010-11-01 12:21 | 店頭にて



「抗老化」いつまでも若くありたい。それを実現する漢方薬が「鹿茸大補湯」です。   毎週日曜日を定休日とさせていただきます。
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