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カテゴリ:免疫①~( 160 )

免疫 その159 関節リウマチ その5

免疫 その159 
関節リウマチ その5

2.慢性炎症

 リウマチは関節の滑膜が熱と痛みを持って腫れあがる痛い病気です。

 滑膜が腫れるのは、毛細血管から細胞やタンパク質が血管の外にしみ出るからです。

 そして痛むのは、様々な細胞たちが痛みを伝える分子を放出するからです。

 病気の原因のすべてが明らかではないにしても、リウマチの滑膜ではだらだらと関節を痛める炎症が持続するのです。

 炎症の過程にはマクロファージによく似た滑膜細胞が放出する差し入れ分子、すなわちサイトカインが深く関わっています。

 なかでも炎症を起こさせるものを、炎症性サイトカインと呼ばれ、インターロイキン1、6、8やTNF-α(腫瘍壊死因子)などがあります。

 例えば、インターロイキン1やTNF-αは毛細血管を裏打ちする血管内皮細胞に働きかけて接着分子を細胞の表面に出させます。

 すると、炎症性白血球がその接着分子に結合するので炎症の場所へ侵入しやすくなります。
















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by sinsendou | 2018-07-20 00:00 | 免疫①~

免疫 その158 関節リウマチ その4

免疫 その158 
関節リウマチ その4

リウマチの3つの側面

 前回まででリウマチについてお話しましたが、ごく最近リウマチには3つの側面があることが分かってきました。

 1つは自分のからだのなんらかの成分を攻撃してしまう「自己免疫疾患」、もう1つは炎症がなかなか治らない「慢性炎症」、そして関節をくるむ滑膜の細胞が増えて周りの組織に食い込んでいく「腫瘍のような病気」です。

 今回からはその側面について詳しくお話します。

1.自己免疫疾患

 リウマチでは関節をくるむ滑膜が犯されるのですが、そこではマクロファージに似た滑膜細胞がクラスⅡMHC分子(抗原の断片をヘルパーT細胞に提示するための分子)をたくさん出していたり、ヘルパーT細胞が滑膜細胞の周りに集まっています。

 すなわち滑膜ではマクロファージに似た細胞が、自己の成分を自己反応性ヘルパーT細胞に見せ、お互いにそそのかし合っていることが想像されます。

 その自己の成分は明らかにされていませんが、Ⅱ型コラーゲンというタンパク質と考えられています。
















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by sinsendou | 2018-07-13 00:00 | 免疫①~

免疫 その157 関節リウマチ その3

免疫 その157 
関節リウマチ その3

 今「あたかも腫瘍のように」という言葉を使いましたが、リウマチ滑膜は悪性腫瘍のように悪質なものというわけではありません。

 しかしながら、患者さんを苦しめるという意味においては「リウマチは良性腫瘍のように良質なものである」とは言い難いものがあります。

 やがて骨や軟骨に食い込んでいく滑膜は、関節を変形させてひいては関節を固めてしまいます。

 なぜ関節が固まってしまうのか、その理由はまだわかっていません。

 ただわかっているのは、手を打つ時期が早ければ早いほど、進行を食い止めやすくなるということです。
















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by sinsendou | 2018-07-06 00:00 | 免疫①~

免疫 その156 関節リウマチ その2

免疫 その156 
関節リウマチ その2

 さて、リウマチはどのような病気か皆さんご存知でしょうか?

 リウマチは全身の関節の滑膜という部分がおかされる病気です。

 関節を作る骨と骨の間には軟骨というクッションがあるのですが、図のように軟骨と骨を包む膜が滑膜です。

 リウマチではこの滑膜になぜか慢性的に炎症を生じます。

 炎症とは腫れて熱を持って痛むことにほかなりませんが、リウマチの滑膜も厚く腫れあがり、熱を持って痛むのです。

 やがて滑膜の細胞は、あたかも腫瘍のように増殖して骨や軟骨の部分に食い込んでいきます。
















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by sinsendou | 2018-06-29 00:00 | 免疫①~

免疫 その155 関節リウマチ その1

免疫 その155 
関節リウマチ その1

 全身の関節を痛め、なにも治療がなされなければ関節の変形をきたしてしまう関節リウマチ(以下リウマチと略します)。

 全身の関節が痛むというだけでも非常につらいことなのですが、関節の変形が進んでしまうと日常生活が制限されてしまうので、少しでも治療法を開発するべく日々切実な研究がなされています。

 リウマチは一見、免疫とはなんの関係もなさそうに見えるのですが、実は免疫の異常や細胞同士のバランスの乱れが背景にあるのです。

 それはどのようなものなのか、次回からはリウマチについて西洋医学的に考えてみましょう。

















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by sinsendou | 2018-06-22 00:00 | 免疫①~

免疫 その154 バランスの乱れによる病気 その14

免疫 その154 
バランスの乱れによる病気 
その14

 Ⅰ~Ⅲ型までは抗体に関与するアレルギーでした。

 これに対してⅣ型アレルギーは抗体が関与しないタイプの過剰な免疫応答です。

 そもそもB細胞が発射する抗体が主体となって抗原を排除する反応を液性免疫と呼び、キラーT細胞やマクロファージが主体となって抗原を排除する反応を細胞性免疫と呼ぶのですが、Ⅳ型アレルギーは細胞性免疫の度が過ぎたものです。

 例えば、結核菌は抗体の攻撃を免れるためにマクロファージの中に隠れひそむのですが、マクロファージが結核菌を消化しきれない場合、ヘルパーT細胞の助けを乞います。

 やがてヘルパーT細胞がマクロファージを刺激すると、マクロファージたちは集合・合体し、結核菌を完全に消化しようとします。

 これで結核菌が消化しきれればいいのですが、敵がしつこく生き残っていて消化しきれない場合は、細胞性免疫反応はぐずついて慢性的に維持してしまうわけです。
















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by sinsendou | 2018-06-15 00:00 | 免疫①~

免疫 その152 バランスの乱れによる病気 その12


免疫 その152 
バランスの乱れによる病気 
その12

その他のアレルギー その2

 その他の例として、重症筋無力症があります。

 本来ならば筋肉の細胞は、神経から放出されたアセチルコリンという分子を受容体タンパクで受け止めると収縮するのですが、重症筋無力症の場合には受容体タンパクに対する抗体がなぜか作られ、その結果アセチルコリン受容体が障害されてしまうので、筋肉は収縮しづらくなってしまうのです。

 Ⅲ型アレルギーは体液中に溶けている抗原(可溶性抗原)を攻撃する病態をいいます。

 すなわち、IgG型の抗体が可溶性抗原に結合すると、抗原抗体複合体(免疫複合体)という固まりができます。

 やがて、それが腎臓や肺などの毛細血管に引っかかるとその場で炎症を引き起こし、補体やマクロファージが活性化されるのです。

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by sinsendou | 2018-05-18 00:00 | 免疫①~

免疫 その151 バランスの乱れによる病気 その11

免疫 その151 
バランスの乱れによる病気 
その11

その他のアレルギー その1 

 アレルギーは本来無害な物に対して免疫反応が起こりすぎた病態で、その背後には細胞と細胞の相互作用のバランスの乱れがあるのでした。

 以前お話しした花粉症などはIgE型の抗体を介して起こる最も一般的なⅠ型アレルギーでした。

 そして、その他にもIgG型の抗体を介して起こるアレルギー(Ⅱ型・Ⅲ型)や抗体を介さないアレルギー(Ⅳ型)があります。

 それはいったいどのようなものでしょうか。

 Ⅱ型アレルギーはIgG型の抗体が細胞の表面にある分子や、細胞と細胞の間に固定されている分子を攻撃してしまう病態をいいます。

 抗体が抗原に結合するとどうなるかを思い出しましょう。

 抗体が抗原に結合すると、抗原はマクロファージにとって食べやすくなり、また補体というタンパク質群が活性化されます。

 活性化された補体の中には、抗原に味付けをしてマクロファージにとって食べやすくしてくれたり、炎症性白血球を呼び寄せるものがあります。

 また抗原に穴を開けるものもあります。

 こうした反応が、例えば赤血球の表面タンパク質に向けられて、やがて赤血球が破壊されてしまうという病気が自己免疫溶血性貧血です。
















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by sinsendou | 2018-05-11 00:00 | 免疫①~

免疫 その151 バランスの乱れによる病気 その10

免疫 その151 
バランスの乱れによる病気 
その10


 Ⅰ型アレルギーの中でも最も重篤なのは、全身の血管でⅠ型アレルギーが生じる場合です。

 この場合には化学伝達物質によって全身の毛細血管の透過性が亢進して、体液が血管外に出てしまうので血圧が低下してしまいます。

 血圧が急激に低下する病気をショックといいますが、全身の血管でⅠ型アレルギーが生じることによるショックを「アナフィラキシーショック」といいます。

 アナフィラキシーショックが発見されたのは今から100年以上前の1902年のことです。

 その後、1906年にはアレルギーという言葉が作られたのですが、およそ100年たった現在もアレルギーの根本的な原因がなんなのか、なぜ年ごとに花粉症が増えているのか、といった問いにはまだ明確な答えが出ていないのです。
















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by sinsendou | 2018-04-27 00:00 | 免疫①~

免疫 その150 バランスの乱れによる病気 その9

免疫 その150 
バランスの乱れによる病気 
その9

アレルギーになる人ならない人 その2

 皮膚でⅠ型アレルギーが起こるとどうなるでしょうか。

 皮膚の肥満細胞が放出する化学伝達物質によって皮膚の毛細血管の透過性が上がれば、皮膚は赤くなり、また腫れあがります。

 また化学伝達物質が皮膚の神経を刺激すればかゆくなります。

 いわゆるこれが「じんましん」です。

 腸でもⅠ型アレルギーが起こることがあります。

 ある食べ物の成分に対してIgEが作られて、やがて腸粘膜の肥満細胞によって化学伝達物質が放出されると、腸の周りを取り囲む平滑筋が収縮します。

 すると下痢や腹痛を生じます。

 これが「食物アレルギー」です。
















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by sinsendou | 2018-04-20 00:00 | 免疫①~



「抗老化」いつまでも若くありたい。それを実現する漢方薬が「鹿茸大補湯」です。   毎週日曜日を定休日とさせていただきます。

by sinsendou
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