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カテゴリ:免疫①~( 154 )

免疫 その152 バランスの乱れによる病気 その12


免疫 その152 
バランスの乱れによる病気 
その12

その他のアレルギー その2

 その他の例として、重症筋無力症があります。

 本来ならば筋肉の細胞は、神経から放出されたアセチルコリンという分子を受容体タンパクで受け止めると収縮するのですが、重症筋無力症の場合には受容体タンパクに対する抗体がなぜか作られ、その結果アセチルコリン受容体が障害されてしまうので、筋肉は収縮しづらくなってしまうのです。

 Ⅲ型アレルギーは体液中に溶けている抗原(可溶性抗原)を攻撃する病態をいいます。

 すなわち、IgG型の抗体が可溶性抗原に結合すると、抗原抗体複合体(免疫複合体)という固まりができます。

 やがて、それが腎臓や肺などの毛細血管に引っかかるとその場で炎症を引き起こし、補体やマクロファージが活性化されるのです。

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by sinsendou | 2018-05-18 00:00 | 免疫①~

免疫 その151 バランスの乱れによる病気 その11

免疫 その151 
バランスの乱れによる病気 
その11

その他のアレルギー その1 

 アレルギーは本来無害な物に対して免疫反応が起こりすぎた病態で、その背後には細胞と細胞の相互作用のバランスの乱れがあるのでした。

 以前お話しした花粉症などはIgE型の抗体を介して起こる最も一般的なⅠ型アレルギーでした。

 そして、その他にもIgG型の抗体を介して起こるアレルギー(Ⅱ型・Ⅲ型)や抗体を介さないアレルギー(Ⅳ型)があります。

 それはいったいどのようなものでしょうか。

 Ⅱ型アレルギーはIgG型の抗体が細胞の表面にある分子や、細胞と細胞の間に固定されている分子を攻撃してしまう病態をいいます。

 抗体が抗原に結合するとどうなるかを思い出しましょう。

 抗体が抗原に結合すると、抗原はマクロファージにとって食べやすくなり、また補体というタンパク質群が活性化されます。

 活性化された補体の中には、抗原に味付けをしてマクロファージにとって食べやすくしてくれたり、炎症性白血球を呼び寄せるものがあります。

 また抗原に穴を開けるものもあります。

 こうした反応が、例えば赤血球の表面タンパク質に向けられて、やがて赤血球が破壊されてしまうという病気が自己免疫溶血性貧血です。
















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by sinsendou | 2018-05-11 00:00 | 免疫①~

免疫 その151 バランスの乱れによる病気 その10

免疫 その151 
バランスの乱れによる病気 
その10


 Ⅰ型アレルギーの中でも最も重篤なのは、全身の血管でⅠ型アレルギーが生じる場合です。

 この場合には化学伝達物質によって全身の毛細血管の透過性が亢進して、体液が血管外に出てしまうので血圧が低下してしまいます。

 血圧が急激に低下する病気をショックといいますが、全身の血管でⅠ型アレルギーが生じることによるショックを「アナフィラキシーショック」といいます。

 アナフィラキシーショックが発見されたのは今から100年以上前の1902年のことです。

 その後、1906年にはアレルギーという言葉が作られたのですが、およそ100年たった現在もアレルギーの根本的な原因がなんなのか、なぜ年ごとに花粉症が増えているのか、といった問いにはまだ明確な答えが出ていないのです。
















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by sinsendou | 2018-04-27 00:00 | 免疫①~

免疫 その150 バランスの乱れによる病気 その9

免疫 その150 
バランスの乱れによる病気 
その9

アレルギーになる人ならない人 その2

 皮膚でⅠ型アレルギーが起こるとどうなるでしょうか。

 皮膚の肥満細胞が放出する化学伝達物質によって皮膚の毛細血管の透過性が上がれば、皮膚は赤くなり、また腫れあがります。

 また化学伝達物質が皮膚の神経を刺激すればかゆくなります。

 いわゆるこれが「じんましん」です。

 腸でもⅠ型アレルギーが起こることがあります。

 ある食べ物の成分に対してIgEが作られて、やがて腸粘膜の肥満細胞によって化学伝達物質が放出されると、腸の周りを取り囲む平滑筋が収縮します。

 すると下痢や腹痛を生じます。

 これが「食物アレルギー」です。
















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by sinsendou | 2018-04-20 00:00 | 免疫①~

免疫 その149 バランスの乱れによる病気 その8

免疫 その149 
バランスの乱れによる病気 
その8


アレルギーになる人ならない人


 前回では花粉症を例にとってⅠ型アレルギーの仕組みをお話してきましたが、アレルギー体質という言葉があるように、一部の人で免疫戦争が泥沼化してしまう人は、そもそもなぜなのでしょうか。 

 その理由の1つとして、免疫反応にブレーキをかけるサプレッサーT細胞の働きが人によっては弱いことが考えられています。

 サプレッサーT細胞とは、マクラファージやB細胞によって提示された抗原断片を捕まえて興奮するヘルパーT細胞が、自分で自分を攻撃する反応を起こらないように抑える働きをもつT細胞でした。

 サプレッサーT細胞の働きが弱まると、興奮した2型ヘルパーT細胞との力関係、あるいは前回お話したように1型ヘルパーT細胞と2型ヘルパーT細胞の力関係が崩れることだけがアレルギーの原因ではありませんが、細胞同士のバランスのとれた関係がからだにとって重要であって、そのバランスが崩れてしまうと病的事態を招くということは間違いないでしょう。
















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by sinsendou | 2018-03-30 00:00 | 免疫①~

免疫 その148 バランスの乱れによる病気 その7

免疫 その148 
バランスの乱れによる病気 
その7


 また化学伝達によって毛細血管の透過性が上がると、タンパク質や細胞が血管外にしみ出し、鼻の粘膜が浮腫んでしまいます。 鼻がつまるのは、そのためです。

 花粉症に効くといわれる目薬や鼻炎用の薬には、このヒスタミンの作用を抑える抗ヒスタミン剤が入っています。

 抗ヒスタミン剤は血管や神経の細胞にある結合部分に先回りして、自分が結合することでヒスタミンの邪魔をします。

 そのため、ヒスタミンが肥満細胞から分泌されてもアレルギー反応が抑えられるのです。

 しかしながら、抗ヒスタミン剤だけではアレルギー反応を完全には抑えられません。

 なぜなら、アレルギー反応を仲介する化学伝達物質がヒスタミンだけではないからです。
















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by sinsendou | 2018-03-23 00:00 | 免疫①~

免疫 その146 バランスの乱れによる病気 その5

免疫 その146 
バランスの乱れによる病気 
その5


Ⅰ型アレルギーを引き起こす犯人 その2


 今まではB細胞が抗体を発射して、異物を排除するところまでしかお話ししていませんが、実は免疫の壮大な劇はまだまだ繰り広げられていたのです。

 さて、2型ヘルパーT細胞の司令を受けて発射されたIgEは、肥満細胞(マスト細胞)という細胞に拾われます。

 肥満細胞は、皮膚や気道粘膜や腸管粘膜のすぐ下に広く分布している細胞で、中に比較的大きな顆粒を持っています。

 その顆粒の中にはヒスタミンやセロトニンといった秘密兵器、すなわち化学伝達物質が隠されています。 

 肥満細胞は、同じ抗原が侵入してくると拾ったIgEをフォークのように使い捕まえて秘密兵器である化学伝達物質を放出します。

 さて、その化学伝達物質は何を引き起こすのでしょうか?

 次回は、花粉症を例にとってご説明いたしましょう。
















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by sinsendou | 2018-03-09 00:00 | 免疫①~

免疫 その145 バランスの乱れによる病気 その4

免疫 その145 
バランスの乱れによる病気 
その4


 Ⅰ型アレルギーを引き起こす犯人


 前回、免疫反応の司令官でもあるヘルパーT細胞には2種類あることをお話ししました。

 1つはマクロファージやキラーT細胞を元気づけたり、IgG型の抗体を発射させる1型ヘルパーT細胞(Th1)、もう1つはIgE型の抗体を出させる2型ヘルパーT細胞(Th2)です。

 Th1とTh2はそれぞれ異なるサイトカインを出しています。

 たとえばTh1はインターフェロンガンマというサイトカインを出してB細胞にIgG型の抗体を、一方Th2は、インターロイキンガンマというサイトカインを出してB細胞にIgE型の抗体を発射させます。

 また、Th1とTh2とは仲が悪くお互いの働きを邪魔し合います。

 たとえばTh2細胞が出すインターロイキン10というサイトカインは、Th1細胞の働きを邪魔し、一方、Th1細胞が出すインターフェロンガンマは、TH2細胞の働きを邪魔するのです。

 そして、このようなTh1細胞とTh2細胞の力関係がなぜか崩れてTh2細胞が勝ってしまうと、B細胞はIgE型の抗原を優先的に発射するようになります。

 このIgE型の抗体こそが、花粉症などのⅠ型アレルギーを起こす主役ともいえるのです。
















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by sinsendou | 2018-03-02 00:00 | 免疫①~

免疫 その144 バランスの乱れによる病気 その3

免疫 その144 
バランスの乱れによる病気 
その3


 ここまでは今までお話ししてきた免疫反応と同じなのですが、実は免疫反応の司令官であるヘルパーT細胞には少なくとも、2種類あることが知られています。

 1つはマクロファージやキラーT細胞を元気づけたり、B細胞にIgE型の抗体を発射させる1型ヘルパーT細胞(Th1)です。

 もう1つはB細胞にIgE型の抗体を出させる2型ヘルパーT細胞(Th2)です。

 Igとは抗体の別名である免疫グロブリンを省略した言葉です。

 抗体は、これまで見てきたようにY字型をしたタンパク質なのですが、抗原に結合しないしっぽの部分の形によってIgG型・IgA型・IgM型・IgD型・IgE型の5つのクラスに分けられます。

 なかでもIgE型の抗体は気管支喘息や花粉症といったⅠ型アレルギーを引き起こすタイプの抗体です(一般的にアレルギーはⅠ~Ⅳ型に分けられます)。
















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by sinsendou | 2018-02-23 00:00 | 免疫①~

免疫 その143 バランスの乱れによる病気 その2

免疫 その143 
バランスの乱れによる病気 
その2


 免疫反応は、弱すぎても強すぎてもいけないのです。

 毎年この時期に多くの人たちを悩ませる花粉症は、本来なら私たちにとってまったく無害であるはずの花粉に対して免疫担当細胞たちが反応し過ぎることで「くしゃみ・鼻水・鼻づまり」などが起こる病気です。

 花粉やホコリといった本来無害なものに対して過剰に免疫反応が起こってしまい、結果的にはからだに危害を与えてしまう病態をアレルギーといいます。

 アレルギーという言葉はギリシャ語のアロス(変わる)とエルゴン(力、反応)という言葉を組み合わせてできた造語で「本来なら疫を免れるはずの免疫反応が、かえって有害な反応に変わる」という意味合いが込められています。

 私たちのまわりの空気中には、ホコリやダニ、ウィルスなどが飛び交っています。

 たとえば、ダニがホコリと一緒に気管に侵入したと考えてみます。

 ダニは「私」にとって異物ですから、マクロファージやB細胞に捕えられて消化(断片化)されます。

 そしてダニの断片がヘルパーT細胞に提示されると、ヘルパーT細胞からマクロファージやB細胞に差し入れ分子(サイトカイン)を放出して刺激を与えます。
















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by sinsendou | 2018-02-16 00:00 | 免疫①~



「抗老化」いつまでも若くありたい。それを実現する漢方薬が「鹿茸大補湯」です。   毎週日曜日を定休日とさせていただきます。

by sinsendou
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