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カテゴリ:中医火神派医案新選①~( 340 )

中医火神派医案新選 その340

中医火神派医案新選 その340

2.咳嗽――四逆湯

 陳某、男、32歳、咳嗽が一週間。

 この前既に輸液(抗生物質と双黄連注射液)を3日、痰の量が多かったのが少なくなったが、咳嗽は反って激しくなった。

 黄耆体質の外観。
 
 当地は連続して雨の日が多く気温も高くなく、患者が一階から二階へ上がるだけでその顔には汗が滴り、その汗も豆粒大を呈し腕もびっしょり濡れるほど。

 聞いて分かったことは、普段は汗は多くなく、病のあと直ぐにこの症が現れた(確実な見方として抗生物質と双黄連を用いた後に寒積が加わり虚陽外越した)。

 明らかな寒気と悪風の症はなく、喉が痒くなると乾いた咳をするが飲食は正常、夜寝るとき咳が激しく安眠が難しいが二便は正常。

 舌淡紅、苔薄白、脈取り中部は弦緊の象が著しく、重按では空。

 処方:炙甘草30g、乾姜20g、炮附子10g、1剤。

 二日目に診察すると、患者は一階から二階へ上るときに汗は出ておらず、汗の出は顕かに減少し、咳も十中八九はなくなったが大便がやや溏で、排便前に臍下腹部が少し痛み、弦緊の脈は緩に変わったので、続けて前方2剤をもって治癒した。
















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by sinsendou | 2018-11-12 00:00 | 中医火神派医案新選①~

中医火神派医案新選 その339

中医火神派医案新選 その339

評注:鄭欽安曰く:“外感内傷ともみな大本は一元で毀損あるのみ。”

 “病は万端あるが、数十条でなくても尽くすことができ、学者はすなわちこの点で元気の上に虚実出入の情報を探し求めるが、千万の病状といえどもその範囲から出ることはできない”(医法圓通・巻三)。

 “仲景の立てた法則は、ただこの先天の元陰と元陽の上で盛衰を探るだけで、後天の五行生克を追求することには専心しない。附子・大黄が真実陰陽二証の大本柱なり”(医理真伝・巻二)。

 “治はただその真元を扶ければ、内外の両邪はみな絶滅できるし、邪を治そうとせずとも実は邪を治しているという……要点をつかむ法なり。”

 庄氏のこの案は主症の咳嗽を除くと、“疲れきって眠い”の症が見られ、すでに陽神不足の象は顕かで、因って直ちに四逆湯を与え、火神派の“治はただその真元を扶ける”との理論の正確性を検証した。

 庄氏が用いる四逆湯は、炙甘草の量をいつも附子より多く、無論附子の量の多少については既に前述したとおりである。
















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by sinsendou | 2018-11-05 00:00 | 中医火神派医案新選①~

中医火神派医案新選 その338

中医火神派医案新選 その338

1.咳嗽――四逆湯

 庄某、女。

 寒邪を受けて鼻水が流れ痰の多い咳嗽、口中は淡で味無く、疲れきって眠い、二便は正常、脈を診ると寸関脈が浮やや弦、尺部は沈弦、強く押すと無力。

 処方は四逆湯を与える:
 炙甘草20g、乾姜15g、附子10g。

 合計4剤ほどを服用したら諸症は全て消えた。

 注釈:既に過去のものとなった相同病症の治療で、痰の多い一つの証にとらわれ過ぎて、二陳湯を加え或は苓桂朮甘湯・半夏厚朴湯を合わせ、姜の辛味を加え用いても効果は今回のように素早く徹底するようにはならなかっただろう。
















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by sinsendou | 2018-10-29 00:00 | 中医火神派医案新選①~

中医火神派医案新選 その337

中医火神派医案新選 その337

 四逆湯中の甘草の用量をみれば、自ら明らかになるなり!

 その文意を観ると、臨床で四逆湯を真陽浮越時に応用し、炙甘草は君と為ししかも用量を多くすることが理論上必須である。

 当然陰寒内盛に用いるかどうかそして明らかに相火不位症でなく、また炙甘草を少量用いることができとしても、姜附を大量に用いますか?

 “炙甘草が君薬と為すと改めた後、私が討論のない臨床に気づいたのは、寒実証それとも虚寒証の治療はみな姜附の用量が少なくてできたし、且つ病を排除する反応は前と比べてたくさん姜附を使った後は明らかにゆっくりと変化し、胃腸道の病を排除する反応はみなもっとも先に現れ、治療過程は反って短縮された。”
















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by sinsendou | 2018-10-22 00:00 | 中医火神派医案新選①~

中医火神派医案新選 その336

中医火神派医案新選 その336

 “炙甘草を多く用いるとよいところは以下の如く:一つには激しい炎に変わり温煦持久の火となる;二つには薬力が直接下焦に作用することができ、最深の底から寒或は陳寒を外に取り除くことができ、しかもその前に上中焦の寒も除去する;三つには姜附の用量が減少しても薬効は減らないだけでなく反って増える;四つには盲目的に姜附の用量大量に加えそれによって中毒が発生する確率と壮火食気の可能性が減少する;五つには必ずしも附子を先に永く煎じる必要はなく、その気を取り又伏火の用があれば時間を省くことができる。”

 “四逆湯がもし甘草を使わず、即ち附子・乾姜の大熱辛散で升騰し外透すれば、ただ回陽ができないばかりでなく反って元気を駆逐してしまい、悪者を助け悪事の手伝いをする嫌なことになる!

 もし少し用いてまたはさらに加えることができれば元陽は煩熱の症を外脱する。


















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by sinsendou | 2018-10-15 00:00 | 中医火神派医案新選①~

中医火神派医案新選 その335

中医火神派医案新選 その335二十、庄厳医案

 庄厳、1971年生まれ、福建省大田県中医院副主任医師、かつての師である著名な傷寒学派の黄煌教授から、傷寒の基礎知識を深く学んだ。

 最近では鄭欽安の医学書を系統研究し、《姜附剤臨床経験談》の一書を著し、本節の案例は即ちそれらの中から選んだ。

 乾姜・附子・桂枝等の薬をよく用いて扶陽し、熱心に思考に勉め、附子の量は概ね多量に用いるがでしゃばり過ぎず、一般には10g、15g、20gを常用量としていたが、個別の寒実証は100g以上加えた。

 庄氏は四逆湯中の炙甘草の用量を附子に対して当然多くあるべきと体得していて、特に抜き書きすると以下の様である:

 “真陽浮越は、上熱下寒や外熱裏寒が多い。甘草は補中と緩急ができ、これを用いたこの方は、一つには陽気によって下焦を守らせ、中宮で止め升騰し過ぎないようにする;二つには薬力の放出持久力を助け、以ってフラッシュを免れる。”

 “四逆湯中の炙甘草の作用は以下の幾つかの方面に概括できる:一つには薬性を緩める;二つには中焦を固める;三つには伏火が下焦に向かうように薬力作用を持続させる;四つには潜火帰原が炎上に至らないようにする;五つには薬の解毒。少なからず医家は甘草と乾姜が附子の毒性を解毒することができるといっている、私の見方は附子を応用した薬不対症の排除であり、なぜならその他副作用の産生が薬量の過大による壮火食気によるか、或は配伍か薬量比に誤りがあったか、或は盲目的に生附子を用いてしまったか。

 もし解毒ならば何ゆえに乾姜附子湯と白通湯中に生附子を用い甘草を用いなかったのか?だから解毒作用を強調するならこじつけ過ぎる。

 それ故に姜附が出てきた元気を煽りたててから、炙甘草は伏火を抑えることができ、また度を越した相火を抑える;だから四逆湯原方には相火に用いて加味されず度を越さない証にも効果を為すことができる。”
















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by sinsendou | 2018-09-24 00:00 | 中医火神派医案新選①~

中医火神派医案新選 その334

中医火神派医案新選 その334

30.しわがれた声を伴う洞不全症候群――麻黄附子細辛湯加味/四逆湯加肉桂

 閻某、女、43歳、市民。

 洞不全症候群を患って既に10数年、長期間にわたり中西薬物を服用したが緩解せず、心拍は常に38~42回/分で、かつて北京城外の心血管医院でのペースメーカーも考えたが、観察月の後あまり良くないと考え、中薬を服用し明らかな改善が見られず風邪を引きやすい。

 心電図は心拍40回/分を示している。

 現症状は、少ししわがれた声で、話す言葉も発音できないことが少し多く、当に病状が激しくなるごとに声も出せなくなり、長い間治療したが効果なく、咳嗽して痰を吐き寒がって四肢は冷え、動悸が止まらず呼吸が浅い、上の階に上がることができず、一階上がるには5~10分の休息が必要で、食欲不振と腹脹、舌淡水滑、脈沈細無力で強く按ずると消失。

 証は心腎陽衰と寒邪外襲による凝滞経脈に属す。

 治は温陽解表に宜しく、方は麻黄附子細辛湯加味を用いる:
 麻黄10g、熟附子75g(先煎2時間)、細辛10g、炙甘草10g、桂枝30g、乾姜60g、生姜50g。

 3剤を水煎し毎日1剤服す。

 服薬後症状は大幅に減り、声が正常に出るようになって、自らが言うには前の所ではこんなに好転したことがないと、そこで更に原方の附子を90gに増量して4剤服用させた。

 4剤を全て服用し終わると声は正常にまで回復したので、生姜羊肉湯を以って調理継続した。

 2カ月して訪れると感冒の発作もなく、声もかすれていない、食欲が出て体重は5kg増え、精神も良好で、一息で5階まで疲れを覚えずに上がることができるようになった。

 更に四逆湯加肉桂方を服用:
 熟附子50g(先煎2時間)、乾姜45g、炙甘草45g、肉桂30g。毎週1~2剤服用。病は癒える。

 注釈:病人は洞不全症を患って10数年、心腎陽虚が顕著で常に習慣性の感冒に罹り、悪性循環の中に踏み込んでしまった。陽気不足と衛外不固のために習慣性の感冒に罹る;外感の後、肺の内で肺竅を閉塞;腎陽が毀損し、少陰経脈が凝滞したため内外相招し、故に声を出すことが困難となる。治は麻黄附子細辛湯加味の附子を大量に用い、温腎振陽と宣竅開閉し、特別に生姜・乾姜を合わせて用い、既に発散風寒ができるだけでなく、又温中扶陽もでき、内外を同時に治すことができる。
















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by sinsendou | 2018-09-17 00:00 | 中医火神派医案新選①~

中医火神派医案新選 その333

中医火神派医案新選 その333

29.過敏性鼻炎――麻黄附子細辛湯加腎四味

 張某、男、30歳、教師。

 過敏性鼻炎の病歴は10数年、かつて何種類もの中西薬物を服用し治療したが、時には良く時に悪化し根治は難しかった。

 現症状は、早朝透明な鼻水が出て止まらずくしゃみも続き、冬になると最も甚だしい。

 寒がって四肢は冷え膝腰が弱く、匂いをかぎ分けられない、舌淡苔白滑、脈沈細無力。

 証は陽虚陰盛と肺竅不能に属す。治は宣肺温腎に宜しく、方は麻黄附子細辛湯加味を用いる:
 麻黄10g、制附子60g(先煎2時間)、炙甘草10g、細辛10g、腎四味各30g。

 3剤を毎日1剤水煎し服す。

 服薬後、症状は大きく改善し、鼻水はなくなりくしゃみも減り、身体がやや暖かくなる感覚があって、腰痛も軽減された。

 薬が病に滴中しているので、更に原方を3剤進め治療効果を強くした。

 半月後訪れると病状は再発していないとのこと。

 注釈:過敏性鼻炎は現代医学では免疫性疾患であると言われているが、根治は比較的難しい。今回の患者の病はすでに永年にわたっている、とはいえ既に中年に入りかかって、腎陽虚の状態がすでに顕著になっている。鄭欽安はかつて本証に論及した:“これは外感の邪にあらず、先ずは先天の陽気不足によって、上の津液が統摂できなくなった故なり。”故にこれの治療には麻黄附子細辛湯で宣肺温腎し、さらに腎四味(淫羊藿・菟絲子・補骨脂・枸杞子)を加え用いることで補腎効果を強めたが、これほど打てば響く用法は実際予想外なことであった。
















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by sinsendou | 2018-09-10 00:00 | 中医火神派医案新選①~

中医火神派医案新選 その332

中医火神派医案新選 その332

28.風湿性関節炎――桂枝芍薬知母湯加味

 馮某、女、30歳、農民。

 風湿性の関節炎を患って10数年、中西薬を服用し病状は時に良く時に悪く、毎年冬が来るとさらに酷くなり、かつて西薬の鎮痛剤を服用し胃病を誘発してからは二度と服用していない。

 現症状は、関節の冷痛が夜になると痛みが増し、寒がりで手足も冷たい、喉は乾くが飲みたくはない、舌淡苔やや乾燥、脈沈細で弱。

 証は腎陽毀損で寒邪が内に侵入したための経絡阻滞に属す。

 治は疎風散寒して温腎通絡に宜しく、方は桂枝芍薬知母湯加減を用いる:
 桂枝30g、白芍10g、知母10g、麻黄10g、炙甘草10g、防風10g、白朮20g、制附子75g(先煎2時間)、乾姜30g、牛膝10g、松節10g、狗脊10g。

 6剤を毎日1剤服用。

 6剤服用後、関節の疼痛は消失し、関節の所がやや熱があるように感じて、これは以前にはなかったことである。

 原方が有効でありさらに6剤を進め、病としての痛みははぼなくなったので、又6剤を1~3日置きに服用し、効果の持続性を強固にした。

 注釈:風湿性の関節炎は痺証の範囲に属す。痺とは閉阻し通ぜずの意味で、《素問・挙痛論》の中で言われているのは、痛証14種の状況中13種がみな寒邪凝滞によるものであった。これに因って仲景の創った桂枝芍薬知母湯を用いてこの痺痛を治療、その中で鍵となるのは温通の品の応用で、桂枝・制附子・乾姜を温腎壮陽補火の目的で大量に用い、“陽気が流通すれば陰気の滞りはない”(鄭欽安)、閉阻の経絡が解放されることで治療効果が顕著となった。

















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by sinsendou | 2018-09-03 00:00 | 中医火神派医案新選①~

中医火神派医案新選 その331

中医火神派医案新選 その331

27.膝関節腫痛――麻黄附子細辛湯/白芷の外用

 李某、女、57歳、農民。

 右膝関節腫痛が数年、いろいろな方法での治療で良くなったり悪くなったりだったが、最近はまた病勢が悪化した。

 現症状:右膝関節腫痛、冷たくなり日中の歩行は困難で、動いた後は腫れが酷くなり、寒がって四肢冷たく腰背重く痛み、舌淡苔白滑、脈沈細無力。

 証は腎陽毀損で陰寒凝滞による関節経脈閉阻に属す。

 治は温腎扶陽による散寒通絡に宜しく、方は麻黄附子細辛湯加熟地:
 生麻黄30g、制附子60g(先煎2時間)、細辛10g、熟地黄100g。

 3剤を水煎し毎日1剤服用。同時に白芷の細末100gに白酒を加えて加熱したあと関節に外用すること毎日1~2回用いる。

 再診:服薬に加え白芷粉を外用すると全身から微かに発汗し、右膝関節の疼痛は大きく減り腫れは消失したので、原方薬をさらに3剤進め効果を強固にした。

 注釈:膝関節腫痛は老人に多く見られ、一般の方法では良い治療効果が得られにくい。高齢になれば体は弱って腎陽は毀損し、たとえ陰寒凝滞の所があっても陽気が届かねば、陰寒は経脈を閉阻し不通則痛となる。方は多量の麻黄附子細辛湯を用い、特に熟地黄を多く用いて腎中の陰陽を整え、麻黄を多く用いて凝滞を宣通し、熱湿布の外用と合わせて内外同時に治療することで、局部の温通作用が強化された、故に治療効果が顕著となった。
















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by sinsendou | 2018-08-27 00:00 | 中医火神派医案新選①~



「抗老化」いつまでも若くありたい。それを実現する漢方薬が「鹿茸大補湯」です。   毎週日曜日を定休日とさせていただきます。

by sinsendou
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