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2018年 04月 02日 ( 1 )

中医火神派医案新選 その313

中医火神派医案新選 その313

13.肺気腫――破格救心湯加味


 張某、男、70歳、退職工員。

 2007年1月10日診察。

 慢性気管支炎・肺気腫を患って20年余り、2か月前に油断して風邪を引いてから咳喘が再び酷くなり、中西薬物治療を2カ月余りしたが改善せず。

 現症:咳・痰・喘、気力なく呼吸が頻繁で胸悶があり、白色の泡沫錠の痰を吐き、夜晩には横に寝て休息することができず、少しでも横に寝ると息苦しくて目が覚めるし、歩けば直ぐに気喘が激しくなって息が切れる、舌淡苔白膩水滑、舌体胖大辺に歯根あり、脈浮重按無力、尺部甚大。

 証は久病咳喘により腎不納気と腎陽毀損に属し、治法は温陽補腎と固摂納気に宜しく、処方は破格救心湯加減を用いる:
 附子60g(先煎2時間)、乾姜60g、炙甘草10g、紅参10g、山茱茰30g、生竜骨30g、生牡蠣30g、紫石英30g、霊磁石30g、石菖蒲20g、生姜30g、大棗10枚。

 3剤を水煎し毎日1剤を服す。

 服薬後症状は大きく減り、既に横に寝て休息ができて息苦しくて目が覚めるようなこともなく、日中の活動後も再び気喘や胸悶も起こらなかったので、原方が有効と更に3剤服薬。元来の状況にまで回復したので、再び3剤を以って効果を強固にした。

 1ヶ月後訪ねてみると再発していなかった。

 評注:老人の慢性気管支炎・肺気腫は、高齢で長患いして反復咳喘に属し、長患いが腎にまで及んで陽気を毀損したため虚寒の境地にまで入っている。本病は発作に襲われる度に、一般的にはみな抗生物質やステロイドの反復使用で、一時緩解ができるとは言うけれど、しかし陽気は日に日に損なわれ、病に対する抵抗力も低下し、当に風邪が吹いて草が動いただけでも発作が起こるような最悪の循環で、終には頑固な痼疾となってしまう。今扶陽に着眼することから補腎納気し、方は大量の四逆湯を用いて温腎助陽し、納気斂陰の来復湯に更に重鎮摂納の品を加え、以って腎陽帰潜を助け、全部の方剤の中に止咳平喘にあたる薬は用いずに治療効果は顕著で、扶陽の効力は確かに表れている。山西の李可老中医の創造した破格救心湯は、主に各種心臓衰弱に用いられ、傅氏の加減咳方は老人の咳喘の症を治療、多くの症例から治療効果が顕著であり重視するに値する。
















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by sinsendou | 2018-04-02 00:00 | 中医火神派医案新選①~



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