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2018年 03月 12日 ( 1 )

中医火神派医案新選 その311

中医火神派医案新選 その311

11、心衰・心房細動――補坎益離湯加味

 王某、女、62歳、農民。

 動悸し、気力なく呼吸が頻繁で、胸悶無力が3年余り、かつて確定診断は慢性心臓衰弱・心房細動であり長期に中西薬を服用したが、状況は良くなったり悪くなったり、明らかな改善は見られなかった。

 最近は段々ひどくなり、心電図からも心房細動と心筋虚血で、心拍数165回/分である。

 現在の症状は、動悸して気力なく呼吸が頻繁で、胸悶して倦怠無力、少しでも動くと酷くなり、顔色は暗黒、寒がって四肢は冷え、両下肢には水腫が見られ、舌淡苔白滑、脈沈細無力。

 証は心陽虚衰から虚陽上越、治法は温陽潜鎮に宜しく、処方は鄭氏の補坎益離丹加減を用いる:
 肉桂10g、制附子30g(先煎2時間)、炮姜30g、炙甘草30g、生牡蠣30g、生牡蠣30g、紅参10g。

 3剤を毎日1剤水煎して服す。

 再診:服薬後、状況は顕著に改善しそれにつれて体力も顕著に回復、寒さや四肢の冷えも軽減して、心拍数65回/分で正常脈。

 原方のさらに3剤服し病の大半は治癒し、あとは附子理中丸を服用させ治療を強固にした。

 注釈:心房細動は比較的頑固な不整脈の一つで、その特徴は現在心房と心室の収縮不一致で表され、即ち脈拍は遅く心拍は早いので、脈沈遅無力、舌淡苔白滑、このグループは心腎陽虚で表現される。治法は鄭欽安が創製した補坎益離丹加減を用い、補坎の者には補腎陽である;益離の者には益心火である;“先天の火を補い以って君火は壮となるなり”、同時に竜骨牡蠣お以って佐とし、“真火が壮なれば君火も壮となり始める”、心腎は火旺し、腎陽は潜を得て心の病は自然に治癒を得るなり。
















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by sinsendou | 2018-03-12 00:00 | 中医火神派医案新選①~



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