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2012年 04月 29日 ( 1 )

中医火神派医案新選 その4

中医火神派医案新選
その4


2.附子を上手に用い独自の一派を立ち上げる

  理論上火神派は扶陽崇拝が原則で薬を用いる上での具体的な遣い方は、すなわち附子・乾姜・四逆湯等の温熱の方薬を上手に用いることと著しているが、道理は何なのか?鄭欽安は述べている:“薬を用いる者はすべからく極に立つ必要がありそしてその調整である。”“附子は熱すぎず、甘草は甘すぎず、その極みを推し量るなり。古人は薬性の極限を以って、即ち人身立命の極限を以って、この二物を相互併用しここに回陽の意義がある。”“附子でなければ、絶えんばかりの真陽の挽回はできない。”鄭欽安は繰り返し提起する:“附子の大辛大熱で先天の元陽は壮健そのもの。”“坎中の真陽を補うことができれば真陽は君火の種であり、真火を補うことはすなわち君火を壮健にするなり。”“肉桂・附子・乾姜は純粋な一塊の烈火であり、火旺なれば陰は自消し日が烈の如くとあれば雲ひとつなし。ましてや肉桂・附子の二物は坎離の陽を補う能力があり、その性は剛烈極まり僭上の陰気を消し去るに足り、陰気が消え去れば大空は晴れ渡り、自然に上下安定し偏りはなくなり盛んとなるなり”《医理真伝・巻二》。
  総括すると、彼は熱薬で“極限”の品である附子を、“人身立命の極至まで補う”元陽を以って用い、これは自ら理にかなって自然とできあがり少しも無理がない。後に登場する祝味菊先生は附子を“百薬の長である”と称し、また唐歩祺先生は“附子は熱薬の冠である”と称し、当然みな鄭氏から附子に対する崇拝の気持ちを受け継いできたに違いない。
  火神派が附子を上手に用いた経験に帰納して、広用・重用・早用・専用など幾つかの特点に概括することができるが、以下に分別について述べる。

  (1)広範囲に応用:火神派は陰証を幾つかの処方で治療しているがその処方には必ず附子が入っている、“凡そ一切の陽虚の諸症は次の、少気・懶言、身重・悪寒、声低・息短、舌潤・舌黒、二便清利、不思水飲、心悸、神昏・不語、五身潮熱、熱湯喜飲、血便・吐血、閉目妄語、口臭難禁、二便不禁、遺尿遺屎、手足厥逆、自汗、心慌不寝の如く危険症候千般にわたり一つ一つ上げるのが困難であり、姜附でなくして何がその任に勝ることができ、危機を転じて安寧にできるのか?”《傷寒恒論・問答》仲景が応用した附子は“脈微細、ただい寝んと欲す”を以って指徴とし少陰に至る病に用いた。鄭氏が、そこで提出したのは“凡そ一切の陽虚諸症”でどれにも応用ができ、必ずしも少陰に至る病だけでなく用いることができるというもの。明らかに鄭氏は附子の使用範囲を拡大した。
  思うがまま火神派は附子を広用し、主要は次の二種形式である。
  其の一、直接附子を以って主薬となし、最もよく常見されるのは四逆湯類である。鄭欽安が四逆湯の効能を論述する時いつも言っていること:“凡そ世のすべての陽虚陰盛はどの病者も服用することができる。”《医理真伝・巻二》“この方の効用は割合に多い。それを使えば一方で数百種の病を治すことができる。病によって加減すればその効用は無尽である。この方を用いる毎に多くの人が救われ、人はことごとく余を見て姜附先生という”《医法圓通・巻四》。明らかに鄭氏は四逆湯の治療範囲を拡大した。
  其の二、適応証の方剤中に附子を加える。これは次の“下陽は上中二陽の根であり、下陽無ければ即ち上中二陽もまた無しなり”《医理真伝・巻二》による。凡そ陽虚と見たらみな附子を用いることができる。例えば陽虚の心悸正忡を治療するとき、方は桂枝加竜骨牡蠣湯を用い、“さらに多量の附子を加える”。“附子を加えれば、壮君火を以って真火を助けるという効能が得られるなり”《医理真伝・巻四》。又顔面が寒い者を治すときにも“法は建中湯加附子に宜しい”。鼻淵・鼻濁そして清涕の者は、陽衰によって津液を統摂できないからで封髄丹加安桂・呉茱茰を以って治す、“甚だしい者は加姜・附二三銭、しばしば効果を得る”《医法圓通・巻一》。
  (2) 重点使用:鄭欽安が曰く、“陰盛極まった者は必ず亡陽となり、回陽を急がなくてはいけない、故に四逆湯の分量を倍にする、多くなければ効果がない”《医理真伝・巻三》。その書中の至るところに“峻補坎陽”・“大補元陽”・“大剤四逆湯”の語が見られる。例の如く彼は陰証の口臭の治療に“余はかつて数人を治療したが口臭が現れたといえども、かえって純陰の発露であり、即ち白通・四逆・回陽等の大剤を以って治した”。もし二三剤与えても症状が減らなければ病が重く薬が軽いといえる、“やはりこの法は重用多服に宜しい”《医法圓通・巻一》。火神派が附子を上手に運用することは、附子の広範囲応用を体現するばかりでなく、更に主要なことは附子の剤量上重点使用を体現することである。鄭氏は医案を残してはいないけれども、唐歩祺先生の話によると鄭氏は常に附子を100g、200g……と常軌用量を超越して用い、今までの古人には無いということができる。大変多くの文献に記載されているが“彼は常に多量の姜・桂・附等の辛温燥烈の薬を用い、重証の陽虚を治癒させ四川中の名声を得た”。よく附子を用いることは難しくないかもしれないが、超多量を用いる者は胆力と見識そして風格が現れ、人々は彼を“鄭火神”と称し、他で使用されている超常剤量より更に多量であることに感嘆する。仲景の附子の応用は、最大量が3枚(桂枝附子湯及び白朮附子湯)で、現在の量制に合わせると80gにあたり、かつ主要は寒湿痺痛に用いていた。回陽に用いる時も、四逆湯類方において最多でも附子1枚を過ぎることなく、それは約30gである。それによって鄭氏の用いる量は仲景よりはるかに多いけれども、これは正に火神派では日常のことであり独特の風格を現わしている。後世の火神派を広める、吴佩衡・范中林・唐歩祺・李可等の人たちは附子を常に100g・200gまで、甚だしい時には更に多く用い、確かに用いる薬の風格が鮮明に現れて本書でも多くの案例がみなこの一点を証明している。後の人が常々火神派について議論し世俗の人がびっくりすることで、主要なことは彼らが附子を用いる時の超常剤量を指しているのかもしれないが、“人にいい思いをさせている”。
                                          続く

by sinsendou | 2012-04-29 11:29 | 中医火神派医案新選①~



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