月経血量の異常
月経周期は一定ですが、月経血の量が正常の範囲を超えて少ない（月経過少）あるいは多い（月経過多）ことです。
【月経過多】
げっけいの持続日数は正常であるが月経血量が異常に多い、あるいは月経の持続日数が長いために、月経血の総量が多くなる病態です。
気不摂血（月経過多）
陽気が不足して血の統摂ができなくなり、月経血が漏洩するために月経過多をきたす病態です。
①気虚
先天的虚弱・慢性病・過労・過度の思慮などにより、気が不足した状態です。
症状は、月経周期が短くて、月経血量が多いあるいはダラダラと月経がつづき、月経血が淡く希薄であり、月経後に下腹痛を呈することがあり、押さえると楽になり、元気がない・疲れやすい・倦怠無力感・息切れ・ものをいうのがおっくう・食欲不振・脈が無力・舌質が痰などがみられます。
治法は、元気をつけ機能を高めて血の統摂能力を回復させる
《益気摂血》を行います。
処方は、
補中益気湯・帰脾湯がいいでしょう。
つづく
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