中医火神派医案新選 その347
8.発熱――四逆湯加桂枝
黄某、男、25歳。
2005年12月5日午後診察:患者は今朝発熱し咳や鼻閉・鼻水はなく、吐瀉もない。
体温38.5℃で頬は紅いが手足は熱くないし、発汗も明らかでなく大便が二日ほど出ていない、舌質淡嫩、脈は浮ではない。
夜寝る時に手足は熱くなりやすい。
処方:炙甘草10g、乾姜5g、附子6g、桂枝8g、これを2剤、お湯で2分煎じて直ぐに、1回分を2回に分けて飲む、2~3時間間隔に一回、1剤煎じて3回。
その晩の21時過ぎに体温は少しずつ下がり正常に回復し、翌朝体温は上がらなかったが、排便がまだなかったので、溏便の排出があるまで服薬するように云いつけ、再び発熱する可能性はないと告げた。