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中医火神派医案新選 その344中医火神派医案新選 その344 6.咽痛、発熱――四逆湯加肉桂/四逆湯 杜某、男、19歳。 電話にて診察を依頼される:発熱し体温は37.4℃、全身が熱く、顔はやや紅く特に両頬の紅味が顕著で、両足までも熱く耐えられないほどに疲労して元気がない。 咽部は激痛し後頭部及び背中が酸痛。 咳はなく冷えを嫌がることもない。 上述の症状は午後から出現し始めた。 お昼時には喉が渇いて水を欲しがりその量も多かった。 処方:炙甘草25g、乾姜20g、附子15g、肉桂10g。 3剤。 煎じが冷えたら直ぐに、1剤を3回。 患者は17時40分に1回服用し、晩の19時に電話で咽痛が更に痛く、後頭部痛及び背部痛も激しくなったと。 痰が多く黄粘で血線が混じる。 別に取っておいた処方から肉桂を除き晩の22時30分と夜中の2時、明け方5時にそれぞれ1回服用させると、0時、2時、5時に全身から汗が出て、口乾が明瞭となって多くの水を飲んだ。 翌朝には後頭部痛及び背酸痛ともに完全に緩解し熱も引いた。 大便はまだ出ていないが精神は良好で、疲労の症状もない。 この後原方を変えず全部で5日間、毎日薄い溏便が2~3回出て、咽部の激痛は漸く減って、5日目に形ある便になって痰は少しだが完全に緩解した。 評注:この証は舌脈には頼っていないとはいえど、病の急な発病・発熱、咽痛を伴う身痛を分析し、さらに冷えを嫌がらないといえど、当に表証に属し;頬紅は陽虚上浮の象で、疲労して元気がないのは正虚であると視ることができ、合わせてこれらを観察すると陽虚に邪を受けたと判断することができ、若し編集者が処置をするならば、麻黄附子細辛湯加味をもって投薬ができる。庄氏は四逆湯を与え、専ら回陽救逆の意趣で、服薬後発汗を以って緩解でき、人々を啓蒙する。その用いる附子は“煎じが冷えたら直ぐに”とは、剤量は多くないとはいえど、また別の品格がある。
by sinsendou
| 2018-12-10 00:00
| 中医火神派医案新選①~
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