免疫 その177
免疫担当細胞の生い立ち その1
免疫の司令塔であるヘルパーT細胞、あるいは実働部隊であるマクロファージやB細胞、そしてキラーT細胞、これらの個性豊かな細胞たちによって免疫のドラマが繰り広げられる訳ですが、彼らの先祖をたどると実は共通の赤ちゃん細胞にたどりつきます。
それは造血幹細胞という単純で個性のない細胞です。
この赤ちゃん細胞は骨髄にいます。
造血幹細胞が分裂してできた細胞は、やがて“たまたま”出会った環境の影響を受けながら、だんだんとリンパ球らしい細胞(未熟リンパ球)やそれ以外の細胞(骨髄系前駆細胞)に成長していき、未熟リンパ球は将来T細胞かB細胞になり、骨髄系前駆細胞はマクロファージかその他の免疫戦士細胞(好中球や好酸球など)になります。