免疫 その174
免疫反応を根底から破壊するウィルス その2
免疫担当細胞にはキラーT細胞やB細胞やマクラファージなどさまざまな細胞があるわけですが、エイズウィルスは免疫反応の司令官ヘルパーT細胞を狙って襲いかかります。
胸腺学校を卒業したヘルパーT細胞にはCD4分子という目印が刻印されているという事を覚えていますか?(29.12.8 ブログ参照)
エイズウィルスはヘルパーT細胞の目印であるCD4分子にくっついて、ヘルパーT細胞の中に侵入します。
そして細胞の中でじわじわと増えて、やがてヘルパーT細胞を殺して、また次のヘルパーT細胞をめがけて旅立ちます。
かくして司令官を失った免疫担当細胞たちは、途方に暮れるばかりで何も出来なくなってしまいます。