からだと健康 その127
ストレスで免疫力が落ちる? その1
「精神的あるいは肉体的なストレスがかかると、免疫力が低下して風邪を引きやすくなる」とか、はたまた「ガンになりやすくなる」という話をよく聞きますが本当でしょうか?
からだにストレスがかかると、自律神経が反応して副腎という腎臓の上にある小さな臓器から、副腎皮質ステロイドホルモンが多量に放出されます。
副腎皮質ステロイドホルモンはT細胞やB細胞やマクロファージといった免疫担当細胞の働きを抑えるので、「ストレスがきっかけで免疫力が低下する」としばしば語られています。
しかしながら気が張っている時には(ストレスがかかっている時には)風邪を引かないで、気が緩んだ時にかえって風邪を引くということを経験してことはありませんか?
あるいはアレルギーや自己免疫疾患といった過剰の免疫反応が、ストレスをきっかけに引き起こされることを、私たちは経験的に知っています。