免疫 その170
免疫でがんは太刀打ちできる? その2
あるいは、患者さんのがん細胞をいったんからだの外に取りだして、そのがん細胞に、免疫担当細胞に活力を与える物質を放出させるよう細工をします。
例えばがん細胞に、免疫担当細胞に活力を与える差し入れ分子(インターロイキン2やインターフェロンガンマ)の設計図(遺伝子)を注入します。
すると、がん細胞はその設計図を読み取って、差し入れ分子を放出するようになります。
このような細工を加えたがん細胞を再び患者さんの中に戻せば、免疫担当細胞の力を蘇らせることができるのではないかという治療法。
この治療法は、免疫担当細胞を刺激する分子の遺伝子を使うので免疫遺伝子治療とも呼ばれ、開発が進められています。