からだと健康 その123
静かな時限爆弾《アスベスト》 その3
Q) 悪性中皮腫とはどんな病気?
悪性胸膜中皮腫は肺の外側を包む胸膜に、悪性腹膜中皮腫は腹部の外側を包む腹膜にそれぞれできた悪性腫瘍です。
いずれも初期は無症状で、進行すると悪性胸膜中皮腫では呼吸困難・息切れや胸痛が多く、悪性腹膜中皮腫では腹部膨満感や食欲不振・腹痛や嘔吐で気づくことが多い。
診断は、レントゲン写真やCT・超音波写真の後に行われる胸水や腹水の細胞診断、胸腔鏡や腹腔鏡等による組織診断に基づいて行われます。
治療方法は、頻度の少ない腫瘍であるため治療方法は確立しているとは言えませんが、外科手術(初期の場合は胸膜と肺の摘出)・放射線治療・化学療法があります。