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中医火神派医案新選 その333

中医火神派医案新選 その333

29.過敏性鼻炎――麻黄附子細辛湯加腎四味

 張某、男、30歳、教師。

 過敏性鼻炎の病歴は10数年、かつて何種類もの中西薬物を服用し治療したが、時には良く時に悪化し根治は難しかった。

 現症状は、早朝透明な鼻水が出て止まらずくしゃみも続き、冬になると最も甚だしい。

 寒がって四肢は冷え膝腰が弱く、匂いをかぎ分けられない、舌淡苔白滑、脈沈細無力。

 証は陽虚陰盛と肺竅不能に属す。治は宣肺温腎に宜しく、方は麻黄附子細辛湯加味を用いる:
 麻黄10g、制附子60g(先煎2時間)、炙甘草10g、細辛10g、腎四味各30g。

 3剤を毎日1剤水煎し服す。

 服薬後、症状は大きく改善し、鼻水はなくなりくしゃみも減り、身体がやや暖かくなる感覚があって、腰痛も軽減された。

 薬が病に滴中しているので、更に原方を3剤進め治療効果を強くした。

 半月後訪れると病状は再発していないとのこと。

 注釈:過敏性鼻炎は現代医学では免疫性疾患であると言われているが、根治は比較的難しい。今回の患者の病はすでに永年にわたっている、とはいえ既に中年に入りかかって、腎陽虚の状態がすでに顕著になっている。鄭欽安はかつて本証に論及した:“これは外感の邪にあらず、先ずは先天の陽気不足によって、上の津液が統摂できなくなった故なり。”故にこれの治療には麻黄附子細辛湯で宣肺温腎し、さらに腎四味(淫羊藿・菟絲子・補骨脂・枸杞子)を加え用いることで補腎効果を強めたが、これほど打てば響く用法は実際予想外なことであった。
















by sinsendou | 2018-09-10 00:00 | 中医火神派医案新選①~
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