中医火神派医案新選 その332中医火神派医案新選 その332 28.風湿性関節炎――桂枝芍薬知母湯加味 馮某、女、30歳、農民。 風湿性の関節炎を患って10数年、中西薬を服用し病状は時に良く時に悪く、毎年冬が来るとさらに酷くなり、かつて西薬の鎮痛剤を服用し胃病を誘発してからは二度と服用していない。 現症状は、関節の冷痛が夜になると痛みが増し、寒がりで手足も冷たい、喉は乾くが飲みたくはない、舌淡苔やや乾燥、脈沈細で弱。 証は腎陽毀損で寒邪が内に侵入したための経絡阻滞に属す。 治は疎風散寒して温腎通絡に宜しく、方は桂枝芍薬知母湯加減を用いる: 桂枝30g、白芍10g、知母10g、麻黄10g、炙甘草10g、防風10g、白朮20g、制附子75g(先煎2時間)、乾姜30g、牛膝10g、松節10g、狗脊10g。 6剤を毎日1剤服用。 6剤服用後、関節の疼痛は消失し、関節の所がやや熱があるように感じて、これは以前にはなかったことである。 原方が有効でありさらに6剤を進め、病としての痛みははぼなくなったので、又6剤を1~3日置きに服用し、効果の持続性を強固にした。 注釈:風湿性の関節炎は痺証の範囲に属す。痺とは閉阻し通ぜずの意味で、《素問・挙痛論》の中で言われているのは、痛証14種の状況中13種がみな寒邪凝滞によるものであった。これに因って仲景の創った桂枝芍薬知母湯を用いてこの痺痛を治療、その中で鍵となるのは温通の品の応用で、桂枝・制附子・乾姜を温腎壮陽補火の目的で大量に用い、“陽気が流通すれば陰気の滞りはない”(鄭欽安)、閉阻の経絡が解放されることで治療効果が顕著となった。
by sinsendou
| 2018-09-03 00:00
| 中医火神派医案新選①~
|
神仙堂薬局 リンク集
カテゴリ
全体
今注目の話題 漢方 お客様のお喜びの声 季節の養生 病気にならない秘訣①~ 店頭にて がん①~ 免疫①~ 免疫パワーを高める養生法①~⑦ 花粉症対策①~⑥ 目のかゆみ①~⑤ 鼻水・鼻汁①~⑦ 中医学のかぜ治療法①~③ 風邪①~ のどの痛み①~⑦ なかなか治らない咳の漢方①~⑮ 気管支喘息①~21 たかがニキビされどニキビ①~⑤ アトピー・皮膚病①~⑱ 蕁麻疹①~⑯ 皮膚掻痒症①~⑥ 掌蹠膿疱症①~⑦ こころの病①~⑮ 高血圧①~⑨ 慢性疲労①~⑲ 不眠症①~⑪ めまい①~⑫ 耳鳴り①~⑳ 頭痛①~⑫ 肩こり①~⑤ 胸の痛みと心臓病①~⑮ 胃腸病 ①~⑰ 食欲不振①~⑬ 胃の痛み①~⑱ 胃のつかえ①~⑬ 腹痛①~⑬ 便秘①~⑧ 身近な病気 下痢①~⑨ 腰痛①~25 ひざの痛み①~⑪ 痛風①~③ 肥満①~④ 腎の働きと病気①~⑱ こじらせると厄介な膀胱炎①~⑩ 頻尿①~⑩ 排尿困難①~⑦ 相談しにくい夜尿症①~⑥ 冷え性①~⑨ 不妊①~⑧ 子宝の知恵 ①~⑯ 月経痛①~⑦ 月経不順①~⑲ 更年期障害①~⑮ からだと健康①~ 中医火神派①~50 中医火神派医案新選①~ 麗しの島 台湾①~487 北海道の旅①~40 京都の旅①~74 神戸の旅①~⑯ 西九州浪漫紀行①~⑳ 沖縄の旅①~40 ハワイ旅行①~45 大塚国際美術館 ぶらり横浜 ①~ 鎌倉散歩①~⑬ 青背魚精 深海鮫スクアレン 深海鮫スクアレンプラスDHA&EPA 養脳精 スーパーナットーゲン プラゲンΣ 胎盤素 スーパー酵素113 おすすめの本①~ 我が家の人気者①~ その他 以前の記事
2023年 12月
2021年 06月 2020年 11月 2020年 07月 2020年 06月 2020年 05月 2020年 04月 2020年 03月 2020年 02月 2020年 01月 more... フォロー中のブログ
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ファン申請 |
||