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中医火神派医案新選 その329

中医火神派医案新選 その329
25.腰痛――麻黄附子細辛湯加味

 李某、女、36歳、農民。

 慢性腰痛の病歴が10数年、腰の筋違いがいつも慢性化し腰部が冷え冷えとし、MRIやCTなどの多くの検査をしたが異常が見つからなかった。

 いつも腰をかがめた後に起き上がることができず、ゆっくり動いた後にやっと伸ばすことができる、かつて多くの治療を試みたがどれも著効はなかった。

 毎回伝熱治療をした後に一時好転するが、終われば病は最初に戻る。

 現症状:腰背の酸痛、腰部の過度の活動はできず、腰をかがめた後に直ぐに立って伸ばすことができない、腰背部は冷え冷えして四肢も冷たく寒がり、冷たい天気や冬場はさらに酷くなり、舌淡苔白滑、脈沈緩無力。

 証は少陰陽虚に属し、治は温腎壮陽と強腰通絡に宜しく、方は麻黄附子細辛湯加味を用いる:
 麻黄10g、制附子60g(先煎2時間)、細辛10g、炙甘草10g、杜仲110g、牛膝10g、腎四味各30g。

 3剤を水煎し毎日1剤服す。

 服薬後、腰背部に理学療法に似た温熱感が感じられ、腰痛の大半が軽減し全身が軽くなり、さらに3剤を進めると腰背痛は消失、治療効果を強固にするためさらに3剤を1日おきに服す。

 一年後に訪れるが病状は再発していなかった。

 注釈:腰背痛は比較的多く見られ、鄭欽安はかつて次のように言った:“これは腎中の陽が不足し腎中の陰が盛んなり。それ、腰は腎の府と為し、先天の元気が寄るのだ。元気が足りれば腎は温ま、り腰痛の疾病にはならない。”方は麻黄附子細辛湯に補陽強腰の品を加え用いれば、太陽の寒邪は外から解かれ、又少陰の陽を温めることができる;外邪が出てしまえば腎陽は奮い起されて、表裏が巡り始めて内外同時に治る。
















by sinsendou | 2018-08-06 10:08 | 中医火神派医案新選①~
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