免疫 その160
関節リウマチ その6
また、インターロイキン8は、炎症場所に炎症性白血球を集める誘惑物質として働きます。
こうして炎症性白血球が滑膜に集まっていくのです。
さらにインターロイキン1やTNF-αは滑膜細胞自身に働きかけて、軟骨や骨を破壊する物質を出させるので関節が痛んでしまいます。
3.腫瘍のような病気 腫瘍のような病気とは、滑膜の細胞があたかも腫瘍細胞のように増えて周囲の組織に食い込んでいくということです。
この側面においては、ヘルパーT細胞はあまり深く関与していないようです。
つまり、免疫の異常だけでは滑膜の異常な増殖を説明できないのです。
その原因はいまだに不明です。
ただ、滑膜細胞が異常に増えてしまうのは「本来死ぬべき細胞が死ににくくなっているからである」ということが明らかになってきました。
