免疫 その152
バランスの乱れによる病気
その12
その他のアレルギー その2
その他の例として、重症筋無力症があります。
本来ならば筋肉の細胞は、神経から放出されたアセチルコリンという分子を受容体タンパクで受け止めると収縮するのですが、重症筋無力症の場合には受容体タンパクに対する抗体がなぜか作られ、その結果アセチルコリン受容体が障害されてしまうので、筋肉は収縮しづらくなってしまうのです。
Ⅲ型アレルギーは体液中に溶けている抗原(可溶性抗原)を攻撃する病態をいいます。
すなわち、IgG型の抗体が可溶性抗原に結合すると、抗原抗体複合体(免疫複合体)という固まりができます。
やがて、それが腎臓や肺などの毛細血管に引っかかるとその場で炎症を引き起こし、補体やマクロファージが活性化されるのです。