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免疫 その95 免疫を通して見えてくるもの その4
免疫を通して見えてくるもの
その4 「自分」と「自分ではないもの」 その2 たとえば、ウサギにヒツジの赤血球を注射すると、ウサギの赤血球もヒツジの赤血球も形のうえで、まったくと言っていいほど同じなのに、ウサギは注射されたヒツジの赤血球を溶かして壊してしまうような抗体を作ります。 では、同じ種の動物同士ではどうかということで、AのヤギにBのヤギの赤血球を注射すると、やはりAのヤギはBのヤギの赤血球を溶かすような抗体を作る。 ところが、Aのヤギから採った赤血球を同じAのヤギに何度注射しても、ヤギは自分の赤血球に対しては抗体を作りません。 これらの実験結果から導かれるのは、病原菌であろうとなかろうと、身体の中に「自分ではないもの(異物)」が入ってくると、その異物と反応する抗体が作られるということです。 つまり、免疫とは「自分」と「自分ではないもの」を区別する仕組みであるという根本的な考え方がここに提示されたのでした。 免疫学では、この「自分」と「自分ではないもの」をそれぞれ「自己」と「非自己」という用語で表しています。 さて、さきほどお話したように、免疫の実用面への応用は社会に大きく貢献したのですが、免疫現象そのものについては、「異物が侵入すると、やがて抗体が作られる」という、反応の初めと終わりが分かっているだけで、その間の過程についてはほとんど何も分からない、いわばブラックボックスの状態がしばらく続きました。免疫学が、医学や生物学全般の進歩と手をたずさえ、「自己」と「非自己」という本質的な問題を中心に据えて本格的に発展し始めるのは、二十世紀もなかばを過ぎてからのことです。 その後の進展は、研究の場に身をおく者も戸惑うほど急速で爆発的なものでした。 いまこの一瞬にも、すべての方に幸せが訪れています。 素晴らしい人生のひと時をお過ごしください。
by sinsendou
| 2016-10-28 00:00
| 免疫①~
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