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免疫 その52 アレルギー(Ⅲ) その2

アレルギー(Ⅲ) その2

 それにしても、なぜこの数十年の間に、こんなにもアレルギーが増えたのでしょうか。

 すぐに思いつくのは環境の変化です。

 大気汚染や栄養過多、ストレスの増大など挙げればきりがありませんが、もっとも重要だと思われるものに、子供のころの鼻や喉の感染症の変化があります。

 昔の子供は、鼻の下に二本の青い鼻水を垂らしていました。

 それを服の袖口で拭くので、袖口がてかてかに光っていたものでした。

 青い鼻水には、「緑膿菌」という細菌を始めとする多数の細菌がいて、鼻や喉を通して粘膜の免疫系を強く刺激したはずです。

 興味深いことに、こういう細菌に対してIgG抗体は作られますが、IgE抗体は作られません。

 そればかりか、細菌感染はIgE抗体の生産を抑制します。

 細菌感染が、ヘルパーT細胞のなかでもインターロイキン(IL)2やインターフェロン・ガンマ(IFNγ)というサイトカインを作るものを選択的に刺激するからです。

 IL2はB細胞にIgGの生産を促し、IFNγは逆にIgEの生産を抑えるのです。

 青い鼻水を垂らした子供の免疫系は、鼻に棲みついた細菌に対して、IgGの生産を中心とする免疫反応を行っていたはずです。

 免疫系はそのために精一杯働いて、花粉のような弱い抗原に対して無用のIgEを生産するような余裕はなかったのでしょうか。















いまこの一瞬にも、すべての方に幸せが訪れています。

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by sinsendou | 2015-12-04 00:00 | 免疫①~
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