免疫 その7
免疫 その7
T細胞の働き② 前回、T細胞の働き①を説明しましたが、今回はCD分子についてお話します。 CD分子と呼ばれるものは多く、その中の代表的な分子を三つ紹介いたします。 T細胞の働きで、ヘルパーT細胞の抗原レセプターが、マクロファージなどのHLAクラスⅡ抗原に付着した「非自己」のタンパク質の断片を認識することをお話ししました。 CD4分子は、この認識が起こるために必要な、抗原レセプターとHLAクラスⅡ抗原の結合を助ける働きを持っています。 ちなみにエイズでは、このCD4分子が標的にされ、ヘルパーT細胞がエイズウイルスに狙い撃ちされてしまいます。 CD8分子はキラーT細胞とサプレッサーT細胞の表面にあらわれています。 キラーT細胞とサプレッサーT細胞の抗原レセプターは、他の細胞のHLAクラスⅠ抗原に付着した「非自己」のタンパク質の断片を認識しますが、このとき抗原レセプターとHLAクラスⅠ抗原の結合を、助けるのがCD8分子です。 胸腺の中で造血幹細胞からT細胞が生まれていく過程では、まず未熟な段階でCD4とCD8の両方の分子が細胞表面に現れ、厳しい選択に生き残りながらT細胞が成熟するにつれて、やがてどちらかの分子が消えていきます。 一人前のT細胞になって胸腺を送りだされる時点では、CD4を持つT細胞(ヘルパーT細胞)とCD8をもつT細胞(キラーあるいはサプレッサーT細胞)の数の比率はおおよそ二対一となっています。 CD3分子はすべてのT細胞の表面に現れています。 CD3分子は抗原レセプターに結合し、レセプターが認識した情報を信号に変えて細胞の核に伝えます。 核ではCD3分子のもたらす信号によって特定の遺伝子のスイッチが押され、その遺伝子の指定する目的のタンパク質が細胞内で合成されて、それぞれのT細胞が反応をおこしていくのです。 いまこの一瞬にも、すべての方に幸せが訪れています。
by sinsendou
| 2014-09-26 00:00
| 免疫①~
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