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中医火神派医案新選 その138

中医火神派医案新選 その138

半日で大量の2剤を連続して服用すると、夜半には陽は回復して四肢は少し温まったが、まだ血の滴りが止まってはいない、原因を取り除くのは簡単な方である:

人参15g、附子9g、黒姜炭(充分に焙る)12g、炙甘草6g。水煎し、毛髪炭及び童便を注ぐ。この方は温を以って止血するので、2剤で出血は止まった。


 どうして知ったのか、日晡に身体から発する高熱、煩躁不安、脈がすなわち洪数で軟となり、そこで気血が戻ってきた、故にこの風変わりな假象が現れるが、惑わされてはならない、治法は温平補血が宜しく、当帰補血湯加炮姜で通す。

 二剤服用後熱は退き精神安定した。

 思いがけなく夜半になって腹中が大いに痛みだし、拒按で大便はすでに数日ない、これは陰証から陽明に転換したと考え、《傷寒論》中にある調胃承気湯の法で治す、今回は特に少量を以ってこれを用いる:

大黄9(酒で修治)、芒硝6()、甘草6g。

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剤で便は下り痛みも止まったので、益気補血の薬に改めて用い、だんだんと平穏となった。

 

 評注:吐血の症は当然のことながら陰陽に分けねばならない。鄭欽安の看法を以って、陽火引起の血症は本当に少ししか見られないし、陰火引起の者はすなわち“十中八九を占める”。彼が云うには:“失血の人は正気が実の者は少なく、正気が一衰すればその分陰邪が上逆するのが十中八九を占め、邪火があるのは十のうち僅か一二である。”“苦()で良いものは十中に僅か一二で、辛()が良いものは十中に八九を占める”(医法圓通・巻4)、この一点は正確で透徹した見解である。本案は前の医者が苦寒を以って治療し、止血ができなくなったばかりでなく、かえって傷陽を以って厥逆に至らしめ、実に誤弁誤治に属すし、臨床では多く見受けられる。本案は回陽止血の後、腹痛と便結とをよく見極め、陰から陽に転じたとして、一転調胃承気湯を与え良効を収めたのは正確な認証で、臨床する者は当にこの種の変局を知っておくべし。





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by sinsendou | 2014-05-12 00:00 | 中医火神派医案新選①~
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