かぜのときの食事は、栄養があって、消化吸収のよいものをとることが基本です。
卵酒などは、栄養が高く、適度な発汗を促しますので、栄養補給に適しているといえます。
また、紫蘇・生姜・ネギの根を混ぜたものや、キンカンの甘露煮もよいでしょう。
実際に、紫蘇や生姜、ミカンの皮(陳皮)は、「香蘇散」「藿香正気散」「参蘇飲」など、温めて適度な発汗を促す薬には必ず含まれています。
このように、民間療法や言い伝えの中にも、かぜに効くものはたくさんあるのですが、これも薬と同じで、誰にでも同じものが効くとは限りません。
例えば、ニンニクは、寒いかぜにはいいのですが、熱いかぜのときはからだを温め過ぎるため、かえって症状を悪化させます。
また、どのかぜにもいえることですが、冷たいものはあまりとらないほうがよいでしょう。
果物も同様です。
ただし、夏に熱いかぜをひき、のどが渇いて仕方がないというときには、スイカを少し食べるのもよいでしょう。
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