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カテゴリ:便秘①~⑧( 8 )

便秘 その8

便秘 最終回。
【不快感を伴わない便秘】

【気陰不足】

気虚不運と陰血不足が合わさった病態で、気虚のたまに陰血の生成ができなくなったり、陰血不足がつづいたために気も衰えるといった相互作用で発生します。

症状は、排便が困難で糞便も硬く、気虚と陰血不足の症状をともなっています。

治法は、機能を高め推動力をつけるとともに腸管を滋潤して排便を促進する《益気潤腸・通便》を行います。

処方は、参苓白朮散
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by sinsendou | 2008-09-12 11:58 | 便秘①~⑧

便秘 その7

【不快感を伴わない便秘】その③

【陰血不足】

産後や慢性病、熱病の回復期や老化などで陰血が不足し、腸管を滋潤することができなくなった腸燥(腸内の乾燥状態)の便秘です。

からだの栄養状態の悪化や体液の消耗にともない、腸管が滋潤されなくなり腸液の分泌も不足し、糞便が硬くなって腸管内に停滞するために便秘します。

症状は、兎糞状のコロコロ便が特徴であり、左下腹部から側腹に索状に連なる糞塊を触れることが多く、るい痩・口唇や皮膚の乾燥・顔色につやがない・脈が細いなどの陰血不足の症状をともないます。

治法は、栄養や体液を補充し腸管を潤すことにより便通をつける《潤腸通便》をおこないます。

処方は、麻子仁丸を使います。
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by sinsendou | 2008-09-01 11:47 | 便秘①~⑧

便秘 その6

【不快感をともなわない便秘】その②

【陽虚寒凝】

老化や慢性病の衰弱などで陽気が不足し、腸管内の推動力がなくなるとともに温める力(温煦作用)の低下による虚寒を呈する病態です。

機能とエネルギー代謝が衰えて、腸管の蠕動が弱くなるだけでなく冷えによって蠕動運動が固縮し、糞便が停滞するための便秘です。

一般的な下剤は全く効果が無いだけでなく、かえって腸管の運動を弱らせる結果となり便秘を酷くしてしまいます。

症状は、便秘とともに、冷え・寒がる・元気がない・顔色が青白い・暖かいものを好み寒冷を嫌う・尿がうすく量が多い・夜間頻尿・脈が遅いなどの陽気不足と虚寒の症状がみられます。

治法は、からだを温め元気をつけて蠕動を促し排便させる《温陽通便》を行います。

処方は、大黄附子湯・温脾湯など。

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by sinsendou | 2008-08-23 12:51 | 便秘①~⑧

便秘 その5

【不快感をともなわない便秘】その①

便秘していてもあまり不快感をともなわないのは、正気が不足していて強い反応を示すことができないためで、「虚秘」(元気不足の虚の便秘)に属します。

腸管が弛緩して、腸の蠕動運動があまり起こらないといった病態です。

【気虚不運】

先天的虚弱・慢性病・老化などにより気が虚し推動力がなくなった病態です。

機能が衰えて腸管の蠕動運動が弱くなり、糞便を押し出す力が足りないために便秘し、腸管での吸収も不十分なために便は軟らかいことが多いです。

この場合、一般的に下剤といわれる西洋薬や漢方薬のどちらも効果が無いか、かえって激しい腹痛や下痢などの副作用にみまわれるため、対処できずに困っている人がよくみられます。

症状は、排便が困難で、いきんだり腹を押さえたりして大変な努力が必要で、甚だしいと三十分から一時間という長い時間トイレに入っていることもあり、排便に疲れ果てる人もいます。

便は出始めに硬いだけであとは軟らかく(先硬後軟)、疲労倦怠・脱力感・疲れやすい・元気が無い・立ちくらみしやすいなどの気虚の症状をともないます。

この病態に無理に下剤だけを使用すると、下剤によってさらに元気が虚して、下剤を使えば使うほど便秘がひどくなっていきます。

「やせ馬にムチ打つ」のと同じで、少しは動くことが出来てもそれ以上は動けなくなってしまいます。

やせ馬には十分な栄養を与え、動ける体力を養う必要があります。

高齢化社会になるにしたがって、このような便秘で悩んでいる方が多くなっているように思います。

治法は、元気をつけて蠕動運動を強め、便を押し出す力を高める《補中益気・通便》を行います。

処方は、補中益気湯(加大黄)・補中益気丸
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by sinsendou | 2008-08-15 12:11 | 便秘①~⑧

便秘 その4

【肝鬱気滞】

精神的ストレス・緊張・不安などにより肝の気の働きが(もともと「肝は疏泄を主る」といわれ、気の流れを調節していると考えられています)鬱結し、疏泄が失調して気機の働きが停滞した病態です。

西洋医学的解釈では、自律神経系が緊張するために、自律神経の支配下である腸管も緊張して蠕動がスムーズにできなくなり、排便がうまくできない状態であり、けいれん性便秘に相当します。

「便秘」のうちでかなり多く見られ、西洋薬の下剤では無効なことが多く、有効であっても腹痛などの副作用が強く現れます。

症状は、便秘・便が細い・切れぎれの便・すっきり出ずに残る・少量しか出ないというように排便が不十分かつ不愉快であり、しかも腹満・腹痛・ガスやゲップが多い・いらいら・ゆううつ・怒りっぽい・ヒステリックな反応などをともないます。

ストレスや緊張などにより悪化しやすく、女性では月経前期にこの傾向が強くなることがよくみられます。

治法は、自律神経系の緊張を緩和して機能を円滑にし、排便をスムーズにさせる《疏肝行気・通便》を行います。

処方は、加味逍遥散・逍遥丸・四逆散・柴胡疏肝散・大柴胡湯など。
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by sinsendou | 2008-08-07 12:32 | 便秘①~⑧

便秘 その3

【腸胃湿熱】

飲食の不摂生・あぶらっこいものや消化しにくいものの嗜好・飲酒癖などが原因で、胃腸に湿熱が生じて気機を失調する病態です。

腸の蠕動が円滑でなくなるために、便がスムーズに排出できない状態といえます。

症状は、排便したいのにうまく出ない・少量の粘調な便あるいは泥状便・腹満・腹のつかえなどのはか、吐き気・嘔吐・口が粘る・尿が濃く少ない・からだが重だるい・黄色くべっとりした舌苔などがみられます。

治法は、熱を冷まし湿を除いて胃腸の蠕動運動を正常化させ、便通をスムーズにする 《清熱利湿・理気寫下》を行います。

処方は、茵蔯蒿湯など。
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by sinsendou | 2008-07-30 17:02 | 便秘①~⑧

便秘 その2

【腸胃積熱】

毎日の食事の中で、味の濃いもの・辛いもの・あぶらっこいもの・熱いもの・お酒などの嗜好により、胃腸に熱が停滞して積もり機能を阻害するために便秘をきたす病態です。熱病の経過にも同様の病態が現れることがあります。

胃腸で軽度の炎症や異化作用亢進の病態が続き、消化管内の水分が過剰に吸収されて糞便が硬くなり排便が困難になるほか、発酵によるガス発生・糞便や炎症による刺激のために、腹満や腹痛が現れます。

症状としては、数日間の便秘・硬便・腹満・腹痛・臭いガスがよく出るなどのほか、口臭・のどの渇き・冷たい飲み物を欲しがる・暑がり・尿が濃い・黄色く乾燥した舌苔・脈に力があるなどがみられます。

治法は、胃腸の熱を冷まし、糞便を軟らかくして寫下する《清熱寫下》を行います。
単なる下剤で糞便を出すのではなく、熱を冷ますことによって次に便秘を起こさせないように体質をかえていくことが大切です。

処方は、防風通聖散・桃核承気湯など。
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この病態には西洋薬の下剤が有効ですが、単に糞便を一時的に除去するだけで、炎症を除き鬱熱を冷ます精熱の効果を持っていないために、便秘はくり返し、さらには薬物に対して体が慣れてしまうことによって下剤の使用量が次第に増加することになります。

また大黄・センナ・アロエといった単品で排便する習慣をもつ人もいますが、中に含まれるタンニンなどが止寫に働くために、使用量が増えるなどあまり有効でないこともよくあります。

単品のもつ欠点を他の薬物で消去し、より有効な作用を持たせた「方剤」を使用するほうがよいといえます。
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by sinsendou | 2008-07-22 14:08 | 便秘①~⑧

便秘 その1

とても身近な病気でありまた数多くの病の原因の一つにもなっている『便秘』について、今回は考えてみましょう。

普通排便は一日一回すっきりと(このスッキリとが重要です)出るのが通常です。数日も排便がない・排便がスムーズでない・一日でも排便がないととても不快・排便に時間がかかりすぎる・残便感がありスッキリしないといった、さまざまな訴えを「便秘」と呼びます。

排便は日常の習慣づけが大切であり、一日に一度は時間を決めて排便の努力をすることが必要です。

便秘が女性に圧倒的に多いのは、男性に比べて運動量が少ないとか、女性ホルモンの影響で皮下脂肪が多く腸の蠕動運動が緩やかとか、家事などでタイミングを失ったり、妊娠・出産などがきっかけになるためと考えられます。

風邪や発熱にともなって便が出なくなったり、たまに排便が不良になるといった程度のものは、今回は含めません。

【腹満・腹痛をともなう便秘】

便秘に腹満や腹痛をともなうのは、邪による気機(機能)の阻滞(失調)があることを意味し、「実秘」に属します。

糞便が腸内に停滞することによりガスの発生・自律神経系の緊張による蠕動異常などが原因で、からだの機能はまだ衰えていません(この体の機能が衰えていないというのがポイントです)。

次回から三回に分けて「実秘」について説明します。
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by sinsendou | 2008-07-14 11:27 | 便秘①~⑧



「抗老化」いつまでも若くありたい。それを実現する漢方薬が「鹿茸大補湯」です。    3月からは、毎週日曜日を定休日とさせていただきます。

by sinsendou
神仙堂薬局 リンク集
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鼻水・鼻汁①~⑦
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中医学のかぜ治療法①~③
風邪①~⑲
なかなか治らない咳の漢方①~⑮
気管支喘息①~21
たかがニキビされどニキビ①~⑤
アトピー・皮膚病①~⑱
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皮膚掻痒症①~⑥
掌蹠膿疱症①~⑦
こころの病①~⑮
高血圧①~⑨
不眠症①~⑪
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耳鳴り①~⑳
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肩こり①~⑤
胸の痛みと心臓病①~⑮
胃腸病 ①~
胃の痛み①~⑱
胃のつかえ①~⑬
腹痛①~⑬
便秘①~⑧
身近な病気 下痢①~⑨
腰痛①~⑦
ひざの痛み①~⑪
痛風①~③
肥満①~④
腎の働きと病気①~⑱
こじらせると厄介な膀胱炎①~⑩
排尿困難①~⑦
相談しにくい夜尿症①~⑥
冷え性①~⑨
不妊①~⑧
子宝の知恵 ①~
月経痛①~⑦
月経不順①~⑲
更年期障害①~⑮
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中医火神派医案新選①~
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