身近な病気 下痢 その3
もうひとつ、胃と脾の働きには次のような違いがあります。
胃が正常に働くためには、適度な潤いが必要ですが、脾は逆に湿気を嫌います。 そのため、水分の取りすぎなどで、脾に余分な湿気がたまってしまうと、機能が低下し、下痢をしやすくなります。 また、脾の機能がもともと弱い人は、水分をうまく吸収することができないため、脾に余分な湿気がたまりやすくなるという特徴があります。 下痢には、急性と慢性がありますが、いずれの場合も、原因をきちんと見きわめることが大切です。 急性の下痢は、湿熱や寒湿などの外邪によるものと、暴飲暴食などによるものがあります。 反復性・慢性の下痢は、もともと脾胃が弱い、精神・情緒をコントロールする肝が機能失調をおこしている、腎陽が不足している、といった原因で起こると考えられています。 外邪による下痢とは… ウイルス性腸炎やかぜによる下痢も、外邪による下痢に含まれる。 この場合も、現れている症状で外邪のタイプを見きわめ、治療方針が決まる。 下痢の場合、必ず湿邪(余分な水分)が関係していることが多いが、その湿邪が熱を帯びていると考えられる場合は「湿熱」、冷えている場合は「寒湿」と判断する。 肝とは… 精神・情緒をつかさどり、気血のめぐりをコントロールしている臓器と考えていえる。 ストレスや悩みごとが多いと、肝の機能が乱れ、気の流れが滞りやすくなる(このことを中医学では肝鬱気滞という)。 また、気の流れは血にも影響をおよぼし、血の流れが悪くなることもある(これを気滞血於という)。
by sinsendou
| 2006-08-28 11:39
| 身近な病気 下痢①~⑨
|
神仙堂薬局 リンク集
カテゴリ
全体
今注目の話題 漢方 お客様のお喜びの声 季節の養生 病気にならない秘訣①~ 店頭にて がん①~ 免疫①~ 免疫パワーを高める養生法①~⑦ 花粉症対策①~⑥ 目のかゆみ①~⑤ 鼻水・鼻汁①~⑦ 中医学のかぜ治療法①~③ 風邪①~ のどの痛み①~⑦ なかなか治らない咳の漢方①~⑮ 気管支喘息①~21 たかがニキビされどニキビ①~⑤ アトピー・皮膚病①~⑱ 蕁麻疹①~⑯ 皮膚掻痒症①~⑥ 掌蹠膿疱症①~⑦ こころの病①~⑮ 高血圧①~⑨ 慢性疲労①~⑲ 不眠症①~⑪ めまい①~⑫ 耳鳴り①~⑳ 頭痛①~⑫ 肩こり①~⑤ 胸の痛みと心臓病①~⑮ 胃腸病 ①~⑰ 食欲不振①~⑬ 胃の痛み①~⑱ 胃のつかえ①~⑬ 腹痛①~⑬ 便秘①~⑧ 身近な病気 下痢①~⑨ 腰痛①~25 ひざの痛み①~⑪ 痛風①~③ 肥満①~④ 腎の働きと病気①~⑱ こじらせると厄介な膀胱炎①~⑩ 頻尿①~⑩ 排尿困難①~⑦ 相談しにくい夜尿症①~⑥ 冷え性①~⑨ 不妊①~⑧ 子宝の知恵 ①~⑯ 月経痛①~⑦ 月経不順①~⑲ 更年期障害①~⑮ からだと健康①~ 中医火神派①~50 中医火神派医案新選①~ 麗しの島 台湾①~487 北海道の旅①~40 京都の旅①~74 神戸の旅①~⑯ 西九州浪漫紀行①~⑳ 沖縄の旅①~40 ハワイ旅行①~45 大塚国際美術館 ぶらり横浜 ①~ 鎌倉散歩①~⑬ 青背魚精 深海鮫スクアレン 深海鮫スクアレンプラスDHA&EPA 養脳精 スーパーナットーゲン プラゲンΣ 胎盤素 スーパー酵素113 おすすめの本①~ 我が家の人気者①~ その他 以前の記事
2023年 12月
2021年 06月 2020年 11月 2020年 07月 2020年 06月 2020年 05月 2020年 04月 2020年 03月 2020年 02月 2020年 01月 more... フォロー中のブログ
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ファン申請 |
||