いきいき元気! 感謝!

中医火神派医案新選 その282

中医火神派医案新選 その282

3.腹痛――理中湯合大黄附子湯加味


 李某、女、24歳。

 右上腹部に反復疼痛が2日、悪心吐き気を伴う。

 体温:36.4℃、鞏膜の黄染はない、右上腹部圧痛(+)、モーフェイ氏(-)、血計数:白血球6.3x109/L、B超検査で肝・胆・脾・膵・泌尿系及び子宮附属に異常はなかった。

 外科は急性胆のう炎を考慮し、入院観察して治療を要請したが、患者と家族は診断が不明確である理由で入院を拒絶し中医治療を選んだ。

 初診:苦痛の様子で顔面蒼白、右上腹部の疼痛で背中を伸ばすことができない、寒がって手足冷たくぼんやりして、大便は3日も出ていない、苔白厚微膩、舌面は薄黄色で覆われ、脈弦緊。

 証は寒邪内阻、陽気被遏、気機塞滞に関わり、当に温裏散寒と理気止痛を以って、佐として通腑を以って治とする、理中湯合大黄附子湯加味を用いる:
 炮姜15g、党参10g、制附子30g(先煎)、桂枝30g、呉茱茰15g、姜半夏20g、白芍30g、山楂30g、生大黄10g、炙甘草10g、生姜20g、大棗5枚。

 3剤で、毎日1剤水煎服す。

 二診:当日に1剤服すと痛みが治まった後に便通があり、3剤服用し終わると諸症は全てなくなり、苦しいところはなくなって、あたかも健康人のようになった。

 慎重を期すために、桂附理中湯加山楂・麦殻芽・蒼朮を3剤を以ってその後を善処した。

 注釈:本例の腹痛は西医の診断が甚だ不正確で、診断不明ならば治療は漠然とする、故に患者は西医を捨てて中医を選択した。寒は陰邪で陽気を消耗しやすく、また陽気を塞遏しやすく、気機が塞滞不通となり、不通なれば即ち痛む。根拠となる症状と舌脈を弁別し分析すると、寒邪内阻による陽気被遏と気機塞滞を確認。その苔は軽く黄色で覆われて見えるが、これは熱象ではなく、かえって寒極まり熱の様になって、腹気が通じないためである。固く閉ざされた寒邪の主に矛盾を抱えた証に臨んで、温裏散寒を大量に使い、陽気を伸ばし奮い立たせて気機の通りを順調にすることで、通じればすなわち痛まずである。急症の分野で見ることができるのは、中医がそれ自身長所でありそして大変はっきりした才能でもある。















いまこの一瞬にも、すべての方に幸せが訪れています。

素晴らしい人生のひと時をお過ごしください。


[PR]
by sinsendou | 2017-07-10 00:00 | 中医火神派医案新選①~
<< 西九州浪漫紀行 その1 お休みのお知らせ >>



「抗老化」いつまでも若くありたい。それを実現する漢方薬が「鹿茸大補湯」です。    3月からは、毎週日曜日を定休日とさせていただきます。

by sinsendou
神仙堂薬局 リンク集
カテゴリ
全体
漢方
季節の養生
店頭にて
免疫①~
免疫パワーを高める養生法①~⑦
花粉症対策①~⑥
鼻水・鼻汁①~⑦
のどの痛み①~⑦
目のかゆみ①~⑤
中医学のかぜ治療法①~③
風邪①~⑲
なかなか治らない咳の漢方①~⑮
気管支喘息①~21
たかがニキビされどニキビ①~⑤
アトピー・皮膚病①~⑱
蕁麻疹①~⑯
皮膚掻痒症①~⑥
掌蹠膿疱症①~⑦
こころの病①~⑮
高血圧①~⑨
不眠症①~⑪
めまい①~⑫
耳鳴り①~⑳
頭痛①~⑫
肩こり①~⑤
胸の痛みと心臓病①~⑮
胃腸病 ①~
胃の痛み①~⑱
胃のつかえ①~⑬
腹痛①~⑬
便秘①~⑧
身近な病気 下痢①~⑨
腰痛①~⑦
ひざの痛み①~⑪
痛風①~③
肥満①~④
腎の働きと病気①~⑱
こじらせると厄介な膀胱炎①~⑩
排尿困難①~⑦
相談しにくい夜尿症①~⑥
冷え性①~⑨
不妊①~⑧
子宝の知恵 ①~
月経痛①~⑦
月経不順①~⑲
更年期障害①~⑮
からだと病気①~
中医火神派①~50
中医火神派医案新選①~
麗しの島 台湾①~
北海道の旅①~40
京都の旅①~
神戸の旅①~⑯
西九州浪漫紀行①~
沖縄の旅①~40
ハワイ旅行①~45
大塚国際美術館
ぶらり横浜 ①~
鎌倉散歩①~
青背魚精
深海鮫スクアレン
深海鮫スクアレンプラスDHA&EPA
養脳精
納豆エクストラ
スーパーナットーゲン
プラゲンΣ 胎盤素
スーパー酵素113
おすすめの本①~
我が家の人気者①~
その他
以前の記事
フォロー中のブログ
検索
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧