中医火神派医案新選 その183
中医火神派医案新選 その183
注釈:《黄帝内経》には“諸痛痒瘡は皆心に属す”とあり、心は火であり、即ち是は一般の論治では火からの瘡瘍と論じ立てていて、主に清熱瀉火或は滋陰清熱の法を用い、弁証では導赤散・黄連阿膠湯等を選用するが、これはひどく非難するほどのことでもない。 しかしながら注意が必要である:火には虚実があり、当然実火にばかり関心を持ち虚火を見落とすようなことがあってはならない。 虚の場合には陰盛陽虚に他ならず、本例も即ち後者に属する。 但し、舌・脈・症が現す陰虚の象は、何を以って陽虚と虚陽外越の症候と判断するか? 陽が虚して腎精不足し、脈は充ちずに細となり、虚陽が上越して浮陽が鬱結することに因り、陽気は相対的に有余となって、故に病の竈は紅く色づき、舌も紅となる。 弁証の鍵は舌面における津液の満ち欠けにあり、もし陰虚に属すと、舌面に津液があり便が溏では符合しないので、因って詳しく症状を調べ病機を審らかにし、回陽を以って主となし著效を収めた。 評注:曽教授は虚陽外越の証に対してかなり研究をして、虚陽外越と“載陽”・“格陽”の病機と症侯は同じであると考え、腎陽衰微が原因で下(内)に陰盛となり、微弱陽気が上(外)に浮越する、陽気が浮越して潜蔵できない一種の症候である。 いまこの一瞬にも、すべての方に幸せが訪れています。
by sinsendou
| 2015-01-19 00:00
| 中医火神派医案新選①~
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