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中医火神派医案新選 その170

中医火神派医案新選 その170

4.肩関節痺証――烏附麻辛桂姜湯加味


 朱某、男、40歳、農民。

 肩周囲炎の病歴が半年余り、かつて中西薬物を服用したがその効果ははっきりせず、現在の症状は:左肩関節疼痛は紅くなく腫れてもいないが、夜間の痛みが甚だしいし、子の刻以降の疼痛が激烈で忍び難く、家人は熱棒を用いて金槌の代わりに打ちつけたり押さえたり揉んだりすると一時軽くなるが、寒さを恐れ風を嫌がり、冷たい風が直接左肩の中に入るようで、まるで氷貯蔵穴倉の中にいるように感じ、舌淡紅、苔白膩、脈沈遅細緩。

 証は寒湿経脈痺阻に属し、治法は温経散寒と除湿蠲痺に宜しく、処方は烏附麻辛桂姜湯加味:

 草烏頭30g、附子30g、乾姜30g、甘草30g、黒豆30g、遠志9g、麻黄15g、桂枝50g、肉桂20g、桑寄生30g、威霊仙30g、葛根30g、桑枝30g、葫芦子15g、補骨脂15g、淫羊藿30g、羌活24g、当帰20g、黄耆30g、姜黄15g。

 前の6味の薬物は先に4時間ほど煎じた後、残りの薬物を入れる;3剤。

 これらを煎じた後毎日1剤を服用する。

 服薬後の効果は良好で夜間に再び疼痛は起きず、服薬後の感じでは熱い流れがまっしぐらに病の場所まで達し、鬱陶しく重い痛みが約30分後には消失して、疼痛もいくらか軽減し、病人は自転車に乗って来診できて、原方を多少加減して全部で9剤服用し、病は癒えた。

 注釈:烏頭附子などの陽薬の運行時に、患者は時として一種の明らかな熱流感に出会うが、これは鄭欽安の説明するところの“陽薬運行”表現であり、陽熱が盛んに巡れば、陰凝が即ち消えて血脈が通暢となり、そうすれば痺病を癒すことができる。







いまこの一瞬にも、すべての方に幸せが訪れています。
by sinsendou | 2014-09-29 00:00 | 中医火神派医案新選①~
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